「ExpressVPNはやばいって聞いたけど、本当に大丈夫なの?」
そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
海外のVPNサービスであるExpressVPNは、セキュリティ業界でも高い評価を受けている一方、SNSや掲示板では「やばい」「信用できない」といった声も見られます。
特に、「運営会社が外国の情報機関と関係しているのでは?」「ノーログと言いつつ記録を残しているのでは?」といった疑念が話題になることがあります。
本記事では、そうした「やばい」と言われる理由を客観的に整理し、ExpressVPNの危険性と安全性を多角的に検証します。
VPNの選択に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
ExpressVPNはやばいって本当?
ExpressVPNが「やばい」と言われる背景を解説します。
1、元CIA職員が幹部に就任したことがある(→ 事実、だが過剰反応も)
ExpressVPNは2021年にKape Technologiesに買収されました。このKape社には、元米CIA職員であるDaniel Gericke氏が幹部として参加していたことが報道されています。
なぜ不安視される?
「元諜報機関の関係者=国家機関とつながっているのでは」という懸念が拡散。
ExpressVPNの対応:
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この件を公式に説明し、Gericke氏の専門知識はセキュリティ強化のためであり、スパイ行為には関与しないと明言。
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ノーログポリシーと独立監査を継続し、運営の透明性を確保。
評価:
→ 元CIAという経歴だけをもって「やばい」と決めつけるのはやや極端。
2、親会社Kape Technologiesの過去(→ 確かにアドウェア企業だった)
Kapeは旧社名「Crossrider」として、過去にアドウェア(広告挿入ソフト)を提供していた企業です。
問題視される理由:
「かつてアドウェアを作っていた会社がVPNを運営?信じられない」という声。
現状:
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Kapeは現在、完全にプライバシー重視のVPNビジネスに事業転換。
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ExpressVPNの運営も独立性が保たれており、開発・ポリシーには関与しない形が取られている。
評価:
→ 過去に問題があったのは事実だが、現在のサービス品質・監査体制は業界上位レベル。
3、ExpressVPNは高価格 →「やばい=ぼったくり」説
声の例:
「他のVPNは月300円程度なのに、ExpressVPNは1,300円以上。高すぎる。」
実態:
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通信速度、安定性、サーバー数、サポート品質などのスペックは業界トップレベル。
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専用プロトコル「Lightway」も高速・軽量で、独自の価値がある。
評価:
→ 安くないのは事実。ただし、価格相応のクオリティがあるためコスパは悪くない。
4、一部の国ではブロックされる →「使えない=やばい」と誤認
例:
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中国やUAEではVPN規制があり、ExpressVPNがブロックされることがある。
誤解:
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「使えない国がある → 危険なVPN」という短絡的な認識。
実際は:
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どのVPNでも一部国ではアクセス制限されることがある。
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ExpressVPNでは難読化サーバー(Obfuscated servers)を導入し、検閲対策に対応中。
評価:
→ 利用国によって制限されるのはどのVPNでもありうることで、ExpressVPNが特別「やばい」わけではない。
5、ログを取っているのでは?という不信感
よくある誤解:
「どんなVPNでも実はログを取ってるんでしょ?」
ExpressVPNの実態:
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ノーログポリシーを公式に掲げ、第三者機関(PwCなど)による監査済み。
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2017年、トルコ当局によるサーバー押収事件でも、ユーザーのログは何も発見されず信頼を証明。
評価:
→ ログ保持リスクは限りなく低い。透明性・実績ともに信頼性は高い。
ExpressVPNの危険性と安全性を比較調査
ExpressVPNの危険性と安全性を比較調査していきます。
1. 結論:ExpressVPNは基本的に安全。リスクは一部に限られる
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第三者監査済みのノーログポリシー
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業界最高水準の暗号化技術
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トルコ当局のサーバー押収でもログは発見されなかった
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一部で「やばい」と言われるのは、過去の親会社の経歴や誤解による部分が大きい
2. ExpressVPNの【安全性】の根拠
項目 | 内容 |
---|---|
運営国 | パナマ共和国(14 Eyes同盟の管轄外・ログ保持義務なし) |
ノーログポリシー | 明確に記載+PwC(監査法人)による外部監査済み |
暗号化技術 | AES-256ビット暗号化、Perfect Forward Secrecy |
独自プロトコル | 「Lightway」:高速・軽量・オープンソース公開 |
キルスイッチ機能 | 通信切断時にネットを遮断してIP漏洩を防ぐ(Network Lock) |
DNSリーク保護 | 独自DNSサーバーを使用し、ISPのDNSへの漏洩を防止 |
サーバーの安全性 | RAMディスク(TrustedServer)上で動作し、物理的なログ保存を防止 |
セキュリティ監査 | PwCやKPMGによるインフラ・ポリシーの第三者監査実施 |
3. ExpressVPNの【懸念される点】=「危険性」とされる理由
懸念点 | 内容と真相・反論 |
---|---|
親会社がかつてアドウェア企業だった | Kape Technologies(旧Crossrider)は過去に問題あり → 現在は完全転換しVPN特化 |
元CIA職員が幹部にいる | セキュリティ知識を活かした起用。ログなし体制+外部監査ありでリスクを抑制 |
中国などでアクセス不可 | 検閲国ではVPN全体が規制対象 → ExpressVPN固有の問題ではない |
月額料金が高め | 高機能・信頼性の対価。広告なし・完全有料モデルで資金源も明瞭 |
4. 他のVPNサービスとの安全性比較(簡易表)
項目 | ExpressVPN | NordVPN | 無料VPN(例:Holaなど) |
---|---|---|---|
ノーログ監査 | 〇(PwC, KPMG) | 〇(PwC) | ×(記録・販売の可能性) |
拠点の信頼性 | ◎(パナマ) | ◎(パナマ) | ×(多くは5 Eyes圏内) |
暗号化水準 | ◎(AES-256) | ◎(AES-256) | △(まちまち) |
キルスイッチ | 〇 | 〇 | △ or なし |
第三者監査 | 〇 | 〇 | × |
安全性総合評価 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ |
5. 安全に使うために注意すべきこと
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VPNだからといって100%匿名ではない。個人情報の入力・ログインには慎重に
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マルウェア対策ソフトとの併用がおすすめ
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「Tor+ExpressVPN」の併用でさらに匿名性アップ(Onion over VPN構成)
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無料Wi-Fi+ExpressVPNの組み合わせは非常に有効
まとめ
評価項目 | 総合評価 |
---|---|
安全性 | ★★★★★ 高水準 |
信頼性 | ★★★★☆(親会社への誤解残る) |
透明性 | ★★★★★ 第三者監査・レポート公開 |
費用対効果 | ★★★★☆ 少し高めだが価値あり |
ExpressVPNが「やばい」「危険」とされるのは一部誤解や過去の経歴に由来しますが、現在は業界トップレベルの安全性と実績を誇るサービスです。
VPNを安全・快適に使いたいなら、有力な選択肢の一つです。
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