ExpressVPNはどこの国のサービス?運営元や所在地を徹底解説

多くのユーザーに支持される高速・高セキュリティなVPNサービスExpressVPN(エクスプレスVPN)

「でも実際、ExpressVPNってどこの国の会社が運営しているの?」

「プライバシーやログ管理は本当に大丈夫?」

と気になる方も多いのではないでしょうか。

VPNは通信の秘密を預けるサービスだからこそ、運営元の国や法制度の透明性は非常に重要な判断材料です。

この記事では、

  • ExpressVPNの本拠地(登記国)や実際の運営体制

  • プライバシー保護に関わる国際的な法律事情

について、初心者にもわかりやすく解説します。

VPN選びで「信頼性」を重視したい方は、ぜひ参考にしてください。

ExpressVPNはどこの国?本拠地や運営体制

ExpressVPNは、Express Technologies Ltd.によって運営されており、法人登記および本社所在地はイギリス領ヴァージン諸島(British Virgin Islands)です。

この国は、プライバシー保護に関する法律が非常に厳しく、ユーザーのログ保存や情報提出を義務付ける国際的な協定(5 Eyes/14 Eyes)にも属していないため、VPNサービスの拠点として世界的に評価されています。

イギリス領ヴァージン諸島(BVI)を本拠に選んだ理由

特徴 内容
プライバシー保護法が強い 利用者のデータ収集や保管を義務付けない法律環境
情報開示義務が非常に限定的 他国からの開示請求に応じる法的義務がない
5 Eyes/14 Eyes非加盟国 情報共有協定に属していないため、監視連携の対象外
法的独立性が高い 管轄裁判所がBVI内に限定されており、越境干渉を受けにくい

このためExpressVPNは、「ログを一切保存しない=ノーログポリシー」を技術的・法律的に実現しやすい環境にあります。

現在はKape Technologiesの傘下

ExpressVPNは2021年にKape Technologies(本社:イギリス)により買収されました。

KapeはCyberGhost、PIA、ZenMateなど複数のVPNブランドを傘下に持つセキュリティ企業です。

ただし、ExpressVPNの開発・運用チームは独立しており、

  • ノーログポリシーの継続

  • 独自のTrustedServer技術(RAMディスク運用)

  • 定期的な外部監査による透明性の担保

といった体制は買収後も維持されています。

ExpressVPNのプライバシー保護に関わる国際的な法律事情

VPNを選ぶうえで重要なのは、どこの国の法律のもとで運営されているかです。

特に、プライバシー保護やログ保存義務に関しては、各国の法律によって大きな違いがあります。

ここでは、ExpressVPNが本拠を置くイギリス領ヴァージン諸島(BVI)の法律事情、そして国際的な監視連携(5 Eyesなど)との関係について整理して解説します。

1. イギリス領ヴァージン諸島(BVI)の法律事情

  • BVIには通信ログの保存義務が存在しません。

  • 政府や裁判所が、VPN会社に対して「ユーザーの通信記録を提出するように」強制する法律もありません。

  • 情報開示命令があった場合も、非常に限定的なケースに限られるため、利用者のプライバシーが強力に守られています。

【ポイント】
→ ExpressVPNは、法律上「ユーザーの通信記録をそもそも持たない」体制を正当化できる環境にあります。

2. 5 Eyes・9 Eyes・14 Eyesとは?

国際的な監視連携グループ

  • 5 Eyes(アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)

  • 9 Eyes・14 Eyes(上記5か国+欧州諸国)

これらの国々は、国家間で市民の通信データや情報を共有する協定を結んでいます。

【問題点】
→ これらの国に拠点があるVPNサービスは、政府命令により「利用者データを提出させられるリスク」があります。

3. ExpressVPNは5 Eyes/14 Eyes加盟国の影響を受けない

  • BVIは5 Eyesにも9 Eyesにも加盟していない独立国です。

  • アメリカやイギリス政府が直接BVI企業にデータ提出を要求することはできません。

  • ExpressVPNは本拠地をBVIに置くことで、国際的な監視網からも法的に独立しています。

【ポイント】
→ 法的・政治的圧力を回避できるため、プライバシー保護の信頼性が高いといえます。

4. ExpressVPNのノーログポリシーを支える国際的背景

項目 内容
本社所在地 イギリス領ヴァージン諸島(BVI)
ログ保存義務 なし
国際監視連携(5 Eyes等) 非加盟
強制開示の可能性 極めて低い(BVI裁判所のみ管轄)

さらにExpressVPNは、

  • TrustedServer技術(RAMのみ稼働、物理ログなし)

  • 外部監査(例:PwC監査)により、運用面でもプライバシー保護を徹底しています。

まとめ

項目 内容
運営拠点 イギリス領ヴァージン諸島(BVI)
運営会社 Express Technologies Ltd.(現在はKape傘下)
プライバシー対応 ノーログ、5 Eyes圏外、外部監査済み

結論:ExpressVPNは、プライバシー保護に強いBVIを拠点とし、政治的・国際的な監視リスクを避けながら高いセキュリティ基準を維持しているVPNサービスです。

信頼できるVPNを探している人にとって、引き続き安心して利用できる選択肢といえるでしょう。