VPNといえば、一般的にインターネット経由で安全な通信を実現する手段として知られていますが、ZeroTier(ゼロティア)は従来のVPNとは異なり、より柔軟かつ高速な仮想ネットワーク構築が可能な次世代VPNツールです。
インストールも簡単で、パソコン・スマートフォン・NAS・IoT機器など、さまざまなデバイスをまるで同一LANにいるかのように接続できるのが特長。
テレワーク、リモート操作、ゲーム、開発環境の共有など、あらゆる用途で活用されています。
本記事では、ZeroTier VPNの基本的な仕組みから、他VPNとの違い、実際の使い方までを分かりやすく解説します。
「VPNをもっと簡単に使いたい」「スピード重視で快適な通信環境を構築したい」という方は必見です。
ZeroTier VPNとは?
ZeroTier(ゼロティア)は、仮想ネットワークを簡単かつ高速に構築できるオープンソースのVPNソリューションです。
一般的なVPNと異なり、P2P(ピア・ツー・ピア)通信をベースにしており、インターネット経由で世界中のデバイス同士をまるで同じローカルネットワーク上にあるかのように接続できます。
主な特徴
- LANのような通信をインターネット越しに実現
- ルーター設定やポート開放が不要
- Windows・Mac・Linux・iOS・AndroidなどマルチOS対応
- 低遅延・高速なP2P接続
- 無料プランあり(最大25台までのネットワーク)
活用シーンの例
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テレワークで社内サーバーへ安全にアクセス
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離れた拠点間での拠点間通信(VPN代替)
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外出先からNASや監視カメラへの接続
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ゲームやアプリのローカル通信を擬似的に実現
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IoTデバイスの一括管理・モニタリング
なぜZeroTierが注目されているのか?
ZeroTierは、近年のテレワークやリモート環境の普及にともない、IT管理者や開発者を中心に急速に注目を集めています。
理由はシンプルで「簡単・速い・柔軟・無料」という従来のVPNにはなかった要素をすべて満たしているからです。
次は、注目される5つのポイントです。
1、ルーター設定・ポート開放が不要
ZeroTierはNAT越えに対応しており、難しいネットワーク設定なしで接続可能。
オフィスや家庭のルーター環境を気にせず使える手軽さが魅力。
2、まるでローカルLANのように使える
離れた場所にあるPC・スマホ・NASなどを、1つのLANネットワークに仮想的に統合。
リモートデスクトップ・ファイル共有・プリンター接続などもスムーズ。
3、P2P通信による高速かつ低遅延な接続
通信はできる限りP2P(ピア・ツー・ピア)で直接接続され、速度が安定。
OpenVPNやL2TPなどのようにサーバーを経由しない分、レスポンスも良好。
4、複数OS・多端末に対応
Windows、macOS、Linux、Android、iOSだけでなく、NASやRaspberry Piなどにも対応。
異なる環境同士でも、統一ネットワークに簡単参加。
5、最大25台まで無料で利用可能
個人利用や小規模チームであれば、完全無料のFreeプランで十分対応可能。
商用利用や大規模環境向けには有料プランもあり、スケーラブル。
ZeroTierの導入手順
ZeroTierの導入は非常に簡単でアカウント作成 → アプリ導入 → ネットワーク作成 → 参加許可という4ステップで完了します。
1. ZeroTierのアカウントを作成
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公式サイト(https://www.zerotier.com)へアクセス
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右上の「Sign Up(サインアップ)」からアカウント登録(メール&パスワード)
※ Googleアカウントなどでの連携ログインも可能です。
2. デバイスにZeroTierアプリをインストール
以下のリンクから自分のデバイス用アプリをダウンロードします:
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Windows / Mac / Linux:公式サイトのDownloadから
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iPhone:App Storeで「ZeroTier」と検索
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Android:Google Playで「ZeroTier」と検索
インストール後は、アプリを起動するだけで基本的にバックグラウンドで動作します。
3. ネットワークを作成(管理画面)
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ログイン後、My Networks にアクセス
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「Create a Network」をクリック
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自動生成された「Network ID」が表示される(これが接続コード)
オプション設定(例:IPアドレス範囲、プライベート設定)は後からでも変更可能です。
4. デバイスをネットワークに参加させる
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各デバイスのZeroTierアプリを開く
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手順3で作成した「Network ID」を入力し、[Join Network] をクリック
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[My Networks] 管理画面に戻り、「Members」欄から対象デバイスを“Auth(許可)”にチェック
これで、複数のデバイスが仮想ネットワークでつながります。
5. ネットワークの確認・通信テスト
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接続後、同じ仮想IPアドレス帯の端末同士でpingテストやファイル共有などが可能です。
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WindowsやMacなら、コマンドプロンプトやターミナルで
ping [相手のZeroTier IP]と打てばOK。
まとめ
ZeroTierは、これまで面倒だったVPNの概念を覆す、誰でも簡単に仮想ネットワークが構築できる革新的なツールです。
- 難しいルーター設定やサーバー構築が不要
- P2P通信による高速かつ安定した接続
- Windows・Mac・スマホ・NASなどマルチデバイス対応
- 商用もOKの無料プランあり(最大25台)
ZeroTierを使えば、自宅・オフィス・外出先・海外など、どこからでも安全にデバイスをつなげる環境が手に入ります。
テレワーク、IoT、開発環境、家庭内ネットワークなど、用途は無限大。
「VPNを導入したいけど難しそう」「低コストで安全な通信を確保したい」という方は、ぜひ一度ZeroTierを試してみてはいかがでしょうか?





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