VSCodeでVPN接続が必要な理由と設定方法【リモート開発の基本ガイド】 

リモート開発を行う際、Visual Studio Code(VSCode)とVPNの組み合わせは欠かせないケースがあります。

特に社内サーバーやクラウド環境など、特定のネットワークに限定されたアクセス環境では、VPNを通さなければ接続そのものができないことも少なくありません。

本記事では、「なぜVSCodeでVPN接続が必要になるのか?」という理由をわかりやすく解説するとともに、Remote SSH拡張機能との連携方法や、VPN環境下での設定のポイントまで丁寧にご紹介します。

テレワークやクラウド開発が当たり前になった今、セキュアなリモート開発環境を整えるための基本をここで押さえておきましょう。

VSCodeとは

VSCode(Visual Studio Code)とは、Microsoftが開発・提供している無料のコードエディタで、正式名称は「Visual Studio Code」です。

多くのプログラマーやエンジニアに支持されており、Windows・macOS・Linuxに対応しています。

VSCodeの主な特徴

  • 軽量かつ高速
    起動が早く、動作も軽快。大規模なIDEよりも軽い作業環境が構築できます。

  • 豊富な拡張機能
    JavaScript、Python、C++、PHP、Go など、ほぼすべての主要言語に対応する拡張機能があり、必要に応じて機能を追加可能です。

  • Remote開発機能(Remote Development)
    ローカル環境からSSHやWSL、Dockerコンテナなどに接続して、リモートでコード編集・実行・デバッグができます。

  • Git連携が標準搭載
    Gitリポジトリの操作やコミット、プッシュなどがVSCode上で直感的に行えます。

  • 多言語対応&日本語化可能
    インターフェースは多言語対応で、日本語化も拡張機能で簡単にできます。

人気の理由

  • 無料なのに高機能

  • カスタマイズ性が高く、自分好みの開発環境を作れる

  • Microsoftが継続的に開発・更新しているため安心

  • 初心者から上級者まで使いやすいインターフェースと機能構成

VSCodeでVPN接続が必要な理由

VSCodeでVPN接続が必要な理由は、主に以下のようなセキュリティやネットワークの制限に関わる要因にあります。

1. 社内ネットワークにしかアクセスできない開発環境がある

多くの企業や組織では、セキュリティの観点から社内ネットワーク内でしかアクセスできないサーバーやGitリポジトリを用意しています。

こうした環境に外部(自宅やカフェなど)からアクセスするには、VPNを通じて社内と同じネットワークに仮想的に参加する必要があります。

2. リモートサーバーへのSSH接続に制限がある

VSCodeの「Remote – SSH」機能を使えば、サーバー上のコードをローカルで編集できますが、SSHポート(通常22番)が特定のIPアドレスからの接続しか許可されていない場合、VPNがなければ接続できません。

3. 開発リソースが社内の内部IPアドレスに依存している

社内DNSやプライベートIPアドレスで運用されているシステム(例:intranet.local や 10.x.x.x)は、VPNなしでは名前解決も接続もできません。

4. クラウド環境(VPCなど)にVPN経由でしか入れない設定になっている

AWSやAzureなどのクラウド環境でも、VPCやセキュリティグループの設定により、VPN経由でのみアクセスが許可されていることがあります。

この場合、VSCodeからアクセスするには、まずVPN接続を確立してからでないと通信できません。

5. セキュリティポリシーでVPN接続が義務付けられている

会社によっては、開発業務を行うすべての端末はVPN経由でのアクセスを義務付けている場合があります。

これは通信の暗号化や監査のためで、たとえ技術的に接続できたとしても、VPNなしでは業務が許可されないケースも。

VSCodeでVPN接続する設定方法

VSCode(Visual Studio Code)でVPN接続を活用してリモート開発を行うには、以下の手順で設定します。

ここでは、VPN接続済みの状態で、VSCodeのRemote SSH機能を使ってサーバーに接続する一般的な方法を解説します。

前提条件

  • VPN接続ができる環境(VPNクライアントがインストール済み)

  • リモート先のSSH情報(IPアドレス、ユーザー名、鍵ファイルなど)

  • VSCodeがインストール済み

  • VSCodeに「Remote – SSH」拡張機能がインストールされている

手順1 VPNに接続する

まずはVPNクライアント(例:Cisco AnyConnect、OpenVPN、L2TPなど)を使って、社内やクラウド環境のネットワークに接続します。

接続後、ローカルPCから ping サーバーのIPアドレス などで疎通できることを確認してください。

手順2 VSCodeに「Remote – SSH」拡張をインストール

  1. VSCodeを起動

  2. 左の拡張機能アイコンをクリック

  3. 検索欄に「Remote – SSH」と入力し、インストール

手順3 SSH接続の設定を作成する

  1. コマンドパレット(Ctrl + Shift + P)を開く

  2. 「Remote-SSH: Add New SSH Host」を選択

  3. 以下のような形式で入力:

ssh ユーザー名@サーバーのIPアドレス
Host my-vpn-server
HostName 10.0.0.15
User devuser
IdentityFile ~/.ssh/id_rsa
Port 22

手順4 VPN経由でSSH接続する

  1. VPNが有効になっていることを確認

  2. コマンドパレットで「Remote-SSH: Connect to Host」を選択

  3. 作成した接続先(例:my-vpn-server)を選ぶ

  4. 接続が確立すると、VSCodeの左下に「SSH: my-vpn-server」と表示され、リモート環境での開発が可能に

トラブル時の確認ポイント

  • VPN接続は有効か?(接続後、対象のIPにpingが通るか)

  • ファイアウォールでSSH(ポート22)がブロックされていないか

  • 秘密鍵のパーミッション(chmod 600 ~/.ssh/id_rsa)は正しいか

  • SSHポートが変更されている場合、Port を明示的に指定しているか

まとめ

VSCodeでのリモート開発を快適に行うためには、VPN接続が不可欠なケースが多く存在します。

特に企業環境やクラウド環境では、VPNを通じて安全かつ制限付きのネットワークにアクセスするのが一般的です。

この記事を参考に、正しくVPNを設定し、VSCodeのRemote SSH機能と組み合わせることで、どこからでも快適に開発作業ができる環境を整えましょう。

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