「無料でVPNを使いたいけど、安全性が心配…」
そんな方に注目されているのが、完全無料で利用できるVPNサービス「UrbanVPN」です。
手軽に使えて日本語にも対応しており、広告ブロック機能なども備えていますが、「本当に安全なの?」「通信内容は記録されない?」といった不安の声も少なくありません。
この記事では、UrbanVPNの特徴や仕組み、料金、安全性、そして使い方までをわかりやすく解説します。
UrbanVPNとは
UrbanVPN(アーバンVPN)は、イスラエルの企業「Urban Cyber Security Ltd.」によって開発・提供されている無料のVPNサービスです。
VPN(Virtual Private Network)は、インターネット接続を暗号化し、IPアドレスをマスクすることで、プライバシー保護や地域制限の回避を可能にします。
UrbanVPNは登録不要・利用料無料で使える点が最大の特徴で、世界80か国以上のVPNサーバーに接続可能と謳われています。
Windows・Mac・Android・iOS・Chrome拡張など、多くのプラットフォームに対応しており、初心者でも気軽に導入できる点が評価されています。
主な特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
利用料金 | 完全無料(登録不要) |
対応OS | Windows / macOS / Android / iOS / Chrome拡張 |
サーバー設置国 | 約80か国(日本・米国・英国・韓国など) |
帯域制限 | 明記なし(表記上は無制限) |
追加機能 | 広告ブロック機能、匿名化、地域IP選択 |
登録・ログイン | 一切不要(アプリを入れればすぐ使える) |
UrbanVPNのメリットとデメリット
以下は、UrbanVPNのメリットとデメリットをわかりやすくまとめた内容です。
無料で使える利便性がある一方で、いくつかの重大な注意点もあります。
メリット
UrbanVPNのメリットは、次のとおりです。
1. 完全無料で使える
-
利用に料金も登録も不要で、すぐに使い始められる
-
無料VPNとしては珍しく国別IPの切り替えも可能
2. 世界80カ国以上のサーバーに対応
-
日本、アメリカ、韓国、イギリスなど主要な地域のIPアドレスを簡単に取得可能
3. 多くのデバイスに対応
-
Windows / macOS / Android / iOS / Chrome拡張 など、幅広い環境で利用可能
4. ブラウザ拡張も提供
-
Chrome拡張機能により、ブラウザ単体だけVPN接続が可能(軽くて便利)
5. 広告ブロック機能付き
-
一部の広告をブロックする機能も搭載(※完全ではない)
デメリット
UrbanVPNのデメリットは、次のとおりです。
1. P2P型ネットワークによるリスク
-
他のユーザーの通信を中継する仕組みのため、自分の端末が他人のVPN出口になる可能性あり
→ あなたのIPが悪用されるリスクも
2. プライバシーポリシーが不透明
-
「ノーログ」と明記されておらず、通信内容や使用履歴が記録される可能性あり
3. 通信速度が不安定
-
混雑時や無料ユーザーが多い時間帯には速度が大幅に低下することも
-
高画質ストリーミングや大容量ダウンロードには不向き
4. 技術サポートがない
-
無料サービスのため、トラブル時の対応窓口が存在しない
5. 一部サービスに非対応
-
NetflixやAmazon Prime Videoなどはブロックされることが多い(ジオブロック回避不可)
UrbanVPNの使い方
以下に、UrbanVPNの基本的な使い方をわかりやすく解説します。
Windows・Mac・スマホ・ブラウザ拡張など、さまざまなデバイスに対応しています。
【STEP 1】公式サイトへアクセス
まず、以下の公式サイトにアクセスします:
▶ https://www.urban-vpn.com/
【STEP 2】デバイスに応じたアプリをダウンロード
デバイス | 方法 |
---|---|
Windows / Mac | トップページの「Download」からインストーラーを入手して実行 |
Android | Google Playストアで「UrbanVPN」と検索し、インストール |
iPhone(iOS) | App Storeで「UrbanVPN」と検索してインストール |
Chrome拡張 | Chromeウェブストアで「UrbanVPN」拡張機能を追加 |
【STEP 3】アプリを起動し、接続する国を選ぶ
インストールが完了したらアプリを開き、接続先の国(例:Japan, US, UKなど)を選択。
その後、「Connect」ボタンを押すだけでVPN接続が開始されます。
【STEP 4】VPN接続状態を確認
接続中はアプリに「Connected」と表示され、IPアドレスが変更されているかを確認できます。
https://whatismyipaddress.com/ などでIPアドレスが希望の国になっているか確認すると安心です。
Chromeユーザーは、UrbanVPNの拡張機能版が便利です。
- Chromeウェブストアで「UrbanVPN」と検索 → 「Chromeに追加」
- 拡張機能から国を選び、ワンクリックでVPN接続が可能です。
UrbanVPNの注意点・リスク
以下は、UrbanVPNの注意点・リスクについて詳しく解説した内容です。
完全無料で使える一方で、使う前に知っておきたい重要なポイントがあります。
1. P2Pネットワーク方式によるプライバシーリスク
UrbanVPNは、一般的なVPNとは異なり「P2Pネットワーク型(ピア・ツー・ピア)」の仕組みを採用しています。
これは、他のユーザーの通信をあなたのIPアドレス経由で中継する仕組みでもあるということ。
リスク例:
-
あなたのIPが、他人のアクセス元として見える可能性がある
-
万が一その通信が違法または不正なものであれば、あなたが関与したように見られるリスク
2. ノーログ保証が不明確
UrbanVPNは、明確な「ノーログポリシー(通信ログを保存しないという約束)」を提示していません。
そのため、以下のようなプライバシー上の不安点があります:
-
接続履歴やIPアドレスが保存・分析される可能性
-
利用データが第三者に提供される可能性(広告ネットワークなど)
3. 通信速度と安定性に難あり
-
無料ユーザーが集中する時間帯には大幅な速度低下の可能性
-
ストリーミング(Netflixなど)は基本的に利用不可、またはブロックされる
-
ゲームやP2Pファイル共有には不向き
4. カスタマーサポートが存在しない
-
無料サービスのため、不具合時の問い合わせ先やサポート窓口がない
-
アップデートの頻度やセキュリティパッチも不明
5. 商用・業務利用には向かない
-
通信の暗号化水準や認証方式が不明
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企業内ネットワークへのアクセスやオンラインバンキングなどにはリスクが高い
6. 一部セキュリティソフトにブロックされることがある
-
UrbanVPNは、一部のセキュリティソフトやファイアウォールに「不審なプログラム」として検出されることがあります
-
これは、P2P型VPNという特殊な構造が要因の一つ
UrbanVPNと有料VPNの違い
以下は、UrbanVPNと有料VPN(例:NordVPN、ExpressVPNなど)との主な違いをわかりやすく比較した内容です。
安全性・速度・機能性の観点から整理しています。
項目 | UrbanVPN(無料) | 有料VPN(例:NordVPN、Surfshark) |
---|---|---|
料金 | 無料 | 月額300~1,200円程度(プランにより変動) |
アカウント登録 | 不要 | 必要(メールアドレス等) |
通信の暗号化 | あり(詳細不明) | 軍用レベルのAES-256暗号化を採用 |
ログポリシー(記録) | ノーログ保証なし、方針が不明 | 明確なノーログポリシーあり(外部監査済のサービス多数) |
通信速度 | 混雑・不安定になりやすい | 安定・高速(4K動画やオンラインゲームにも対応) |
サーバーの安定性 | 一部接続しづらい、遅いことも | 世界中に多数の高速サーバーを配置 |
ストリーミング対応 | Netflixなどに基本非対応 | 多くのVPNがNetflix・Hulu・DAZNなどに対応 |
セキュリティ機能 | 広告ブロックのみ | キルスイッチ・マルウェア対策・2FAなどが充実 |
同時接続台数 | 1台が基本 | 5~10台まで同時接続可能 |
サポート体制 | なし | 24時間チャット・メールサポートあり |
商用・業務利用 | 非推奨(セキュリティ不透明) | 安全性・信頼性の観点から利用可能 |
中継の仕組み | P2P方式(他人の通信の中継に使われることも) | 専用サーバー経由のみ(他人の通信とは分離) |
UrbanVPNが向いている人
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とにかく「無料で試してみたい」人
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IPアドレス変更だけ軽く試したい人
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セキュリティや匿名性にはあまりこだわらない人
有料VPNが向いている人
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通信の安全性・匿名性を最優先したい人
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ストリーミング・トレント・海外サービスを安定して使いたい人
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複数端末で同時にVPNを使いたい人
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ビジネス用途・外出先の安全な通信が必要な人
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