Touch VPNの使い方と注意点まとめ【無料VPNは安全？】

無料で手軽に使えるVPNサービスを探しているときに目にするのが、Touch VPNです。

アプリをインストールするだけで簡単にVPN接続ができ、パソコンやスマホで誰でもすぐに使い始められるのが大きな魅力です。

しかし一方で、「本当に安全なのか？」「通信速度は問題ないのか？」「無料VPN特有のリスクはないのか？」と不安を感じる人も多いでしょう。

この記事では、Touch VPNの特徴・使い方・メリット・デメリットを整理し、さらに他の無料VPNや有料VPNとの違いも踏まえて、Touch VPNを使うべきかどうかをわかりやすく解説していきます。

1 Touch VPNとは？
2 Touch VPNの特徴
3 Touch VPNは安全？注意点まとめ
4 まとめ

Touch VPNとは？

Touch VPNは、アメリカのAnchorFree（現：Pango Inc.）が開発した無料で利用できるVPNサービスです。

PC（Windows/Mac）・スマホ（iOS/Android）向けにアプリが提供されており、アカウント登録不要ですぐにVPN接続できる手軽さが特徴です。

Touch VPNを使うと、通常のインターネット接続とは異なり、通信が一度VPNサーバーを経由するため、

IPアドレスの隠蔽
Wi-Fi通信の暗号化
地域制限の回避（簡易的）

といった効果を得ることができます。

項目	内容
提供会社	Pango Inc.（アメリカ）
料金	基本無料（一部プレミアム機能あり）
サーバー拠点数	約30か国以上
同時接続台数	制限なし（ただし1デバイス単位で動作）
暗号化方式	SSL暗号化（安全性は中程度）
ログポリシー	一部情報を収集（後述）
アプリ対応	Windows, Mac, iOS, Android

Touch VPNの特徴

Touch VPNの特徴は、次のとおりです。

1. 完全無料で使える

Touch VPNの最大の特徴は、アプリをインストールすればすぐに無料でVPNが利用できる点です。

アカウント登録もクレジットカード情報も不要で、数クリックでVPN接続が完了します。

料金：基本無料
インストール後すぐに利用可能
広告表示あり（無料運営のため）

「とりあえずVPNがどんなものか試したい」「一時的に公共Wi-Fiの安全性を高めたい」という場合に、手軽に利用できます。

2. 世界30か国以上のサーバーに接続可能

Touch VPNでは、無料プランでもアメリカ、イギリス、カナダ、日本、ドイツなど30か国以上のサーバーに自由に接続できます。

ただし、有料VPNに比べると

接続できるサーバー数は少なめ
国によっては通信速度が遅いことがあるといった制限もあります。

3. 通信の暗号化（SSL暗号化）対応

Touch VPNは、SSL暗号化により、ユーザーとTouch VPNサーバー間の通信を保護します。

これにより、

公共Wi-Fi使用時の盗聴対策
ネットバンキングや個人情報入力時のリスク軽減

といった最低限のセキュリティ対策が可能です。

ただし、ExpressVPNやNordVPNのような軍事レベルのAES-256ビット暗号化とは異なり、セキュリティレベルはやや簡易的です。

4. ログポリシーには注意が必要

Touch VPNは「基本ノーログ」と謳っていますが、実際には

デバイスタイプ
広告配信用の匿名データなど、一部の情報を収集する場合があります。

完全な匿名性やプライバシー保護を重視する人には、有料の厳格なノーログVPN（ExpressVPN、NordVPNなど）の方が適しています。

5. 動画視聴・ストリーミングには不向き

Touch VPNは、通信速度や安定性の面で有料VPNに劣るため、

Netflix
Disney+
Amazon Prime Video など、動画配信サービスのジオブロック解除にはあまり向いていません。

動画視聴を重視するなら、有料VPNの利用が推奨されます。

Touch VPNは安全？注意点まとめ

Touch VPNは、基本的な暗号化（SSL暗号化）を行い、公共Wi-Fi利用時などの盗聴や中間者攻撃（MITM攻撃）を防ぐ役割は果たせます。

また、アプリを使うだけで簡単にIPアドレスを隠せるため、ブラウジングの匿名性を高める効果も一定程度期待できます。

無料VPNにありがちなマルウェア混入や明らかな悪質アプリではないため、一般的な使い方（簡単なウェブ閲覧やSNS利用）であれば、比較的安全に利用できる部類です。

ただし、いくつかの注意点もあります。

1. ノーログポリシーが完全ではない

Touch VPNは「ノーログ」を謳っていますが、実際には

デバイスタイプ
OSバージョン
広告配信用の匿名情報などを収集しているとプライバシーポリシーに記載されています。

完全な匿名性・プライバシー保護を求める場合には不十分と考えた方がいいでしょう。

2. 暗号化レベルは標準的（中程度）

Touch VPNはSSL暗号化を採用していますが、有料VPNが採用するAES-256ビット暗号化に比べるとセキュリティレベルは劣ります。

特に、

政府検閲回避
高度な監視国家での使用など、リスクの高い環境には適していません。

3. 通信速度と接続安定性にムラがある

無料VPNサービス全般に言えることですが、Touch VPNも

サーバーの混雑状況によっては通信速度が低下する
接続が不安定になることがあるといったデメリットがあります。

オンラインゲームや高画質動画視聴には向きません。

4. 動画ストリーミングサービスの解除はほぼ不可

Touch VPNでは、NetflixやAmazon Prime Videoなどの地域制限（ジオブロック）解除は期待できません。

VPN検出対策が厳しくなっているため、動画視聴用途では有料VPN（ExpressVPN、NordVPNなど）が必要です。

まとめ

Touch VPNは、

無料で手軽にVPNを試したい人
公共Wi-Fi利用時に最低限の保護をしたい人
には非常に便利なサービスです。

一方、

本格的なプライバシー重視
高速で安定した通信環境
動画配信サービス利用
を求める場合は、有料VPNサービスの利用を検討するのが安心です。

Touch VPNの使い方と注意点まとめ【無料VPNは安全？】

Touch VPNとは？