TailscaleのExit Nodeとは?使い方と設定手順をわかりやすく解説

Tailscale(テイルスケール)は、設定が簡単でセキュアなプライベートネットワークを構築できる人気のVPNツールです。

その中でも注目されている機能の一つが「Exit Node(エグジットノード)」です。

この機能を使えば、特定の端末をインターネットへの出口として設定し、外出先からでも自宅やオフィスのネットワークを経由して安全に通信することが可能になります。

本記事では、「Exit Nodeとは何か?」という基礎から、使い方・設定方法・具体的な活用シーンまでを、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。

Tailscaleをもっと便利に使いたい方、VPN代替としてExit Nodeを活用したい方は必見です。

TailscaleのExit Nodeとは?

Exit Node(エグジットノード)とは、Tailscaleのネットワーク上でインターネット通信の出口(経路)として機能するノード(端末)のことです。

通常、Tailscaleは端末同士の安全な通信を目的としていますが、Exit Nodeを使うことで、インターネットへの通信そのものも、Tailscaleネットワーク内の任意の端末を経由できるようになります。

具体例

たとえば、自宅に設置したパソコンをExit Nodeとして設定しておけば、外出先のノートPCやスマホからTailscale経由で接続し、すべてのインターネット通信をその自宅PC経由にすることができます。

これはつまり、「自宅のネット回線を使ってインターネットにアクセスする」のと同じ状態になり、以下のような効果があります。

TailscaleのExit Nodeを使うメリット

TailscaleのExit Nodeを使うことで、インターネット通信の“出口”を自宅やオフィスなどの信頼できる端末に固定できます。

これは、通常のTailscaleの「デバイス間VPN」とは異なり、インターネットへの通信自体を安全・柔軟にコントロールできる点で非常に大きなメリットがあります。

以下に、代表的な利点を詳しく紹介します。

1. 公共Wi-Fiでも安全な通信ができる

メリット:盗聴・改ざんを防げる

カフェやホテルなどの公共Wi-Fiは、通信が暗号化されていないことが多く、盗聴・中間者攻撃(MITM)のリスクがあります。

TailscaleのExit Nodeを使えば、すべての通信が自宅や信頼できる拠点を経由してインターネットに出ていくため、外部に内容が漏れる心配が大幅に減ります。

2. 自宅・会社のIPアドレスを外出先で使える

メリット:IP制限付きサービスへのアクセスが可能

自宅や会社の回線にはグローバルIPアドレスが割り当てられています。

Exit Nodeを使えば、外出先でもそのIPを使って通信できるようになります。これにより、次のような用途が可能です。

  • 自宅IPのみ許可されているWebアプリや管理ツールの利用

  • リモートワークで「オフィスからのアクセスのみ許可」されているサービスへの接続

  • 接続元IPが制限されているSSH・VPN・APIへの接続

3. 海外から日本限定のサービスにアクセスできる

メリット:地域制限の回避(※合法な範囲で)

たとえば海外出張中に「日本からのアクセスに限定された動画配信サービス(TVer、NHK+など)」を視聴したい場合、Exit Nodeを日本国内の自宅PCに設定することで日本のIPとしてアクセス可能になります。

※著作権・利用規約に注意し、合法の範囲で利用してください。

4. 簡易VPNとして使える

メリット:VPNサーバー不要・設定も簡単

Exit Nodeを有効にすれば、Tailscaleがそのまま“自分専用VPN”のように機能します。

WireGuardベースで高速かつセキュアに動作し、次のような特徴があります:

  • サーバー構築やポート開放が不要

  • 動的DNSや証明書の更新も不要

  • NAT越え対応で面倒なネットワーク設定が不要

これにより、「VPNの導入が面倒」「なるべく簡単に外出先から安全にネットを使いたい」という人に最適です。

5. 家の中のNASやプリンタなどにもアクセス可能

メリット:Exit Nodeを起点にLAN内の機器へ接続できる

Exit Nodeを自宅PCやサーバーに設定しておけば、Tailscaleネットワーク内の他の機器(NAS、プリンタ、スマート家電など)にもアクセスしやすくなります。

IPベースでの通信が可能になるため、「自宅のLANに入るための入り口」としてExit Nodeを活用できるというわけです。

6. 帯域制限の回避(ISPやWi-Fiの制限回避)

メリット:Exit Node側の回線品質に依存できる

たとえば、外出先のネット回線が速度制限されていたり、特定の通信(動画視聴、SSH、VPNなど)を制限している場合でも、Exit Nodeを介して通信すれば、自宅の回線を使う扱いになり、その制限を回避できる可能性があります。

通常のTailscaleとExit Nodeの違い

Tailscaleは、端末同士を安全かつ直接つなぐ「ゼロコンフィグVPN」として知られています。

その基本機能だけでも非常に便利ですが、「Exit Node」を使うことで、TailscaleはVPN的なインターネット中継機能も備えるようになります。

以下では、その違いを目的・動作・通信経路の観点から詳しく見ていきましょう。

項目 通常のTailscale接続 Exit Nodeを使ったTailscale接続
通信対象 Tailscaleネットワーク内の端末(P2P) インターネット全体(Webサイト等含む)
通信の出口 端末のローカル回線(Wi-Fiや4Gなど) Exit Nodeに設定した別の端末経由
IPアドレス 自分が接続している回線のグローバルIP Exit Node側のグローバルIP
主な用途 ファイル共有、社内PCへのアクセス、プリンタ操作など 安全なネット利用、IP固定、地域制限回避など
例えるなら 社内LANでの端末間通信 自宅に設置した自前VPNルーター経由のネットアクセス

通常のTailscale

  • 通信の相手はTailscaleネットワークに登録された他の端末だけ

  • 通常はローカルIPアドレス(100.x.x.x)を使ってP2P通信

  • インターネットアクセス自体は各端末の回線から行われる

  • セキュアな「リモートアクセス」として使いやすい

使用例

  • 外出先から自宅PCにリモートデスクトップ

  • ノートPCから社内のファイルサーバーへ接続

  • iPhoneから自宅のプリンタに印刷指示

Exit Node付きのTailscale

  • 通信の出口が、指定したTailscaleノード(端末)になる

  • Webサイト、動画配信、API通信などもすべて中継される

  • 自宅やオフィスのIPアドレスでネットにアクセス可能

  • 公共Wi-Fiでも安全にネット通信できる

使用例:

  • 海外旅行中に日本のNetflixにアクセス

  • カフェWi-Fiを使いつつ、自宅回線経由でネット閲覧

  • 接続元IPアドレスを固定してAWSや社内VPNと連携

まとめ

TailscaleのExit Node機能は、VPNのように使える非常に便利な機能です。安全な通信経路の確保、IP固定、リモートアクセスの効率化など、さまざまな用途で活躍します。

無料で使える手軽さと、高いセキュリティ性を兼ね備えたTailscaleを、Exit Nodeと組み合わせてぜひ活用してみてください。

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