VPNを使ってウェブサイトにアクセスしようとした際に、突然「Sorry, you have been blocked(申し訳ありませんが、アクセスが拒否されました)」というメッセージが表示されたことはありませんか?
これはVPNを通じたアクセスが不審または不正と判断された結果、サイト側でブロックされている状態です。
本記事では、VPN利用時に「Sorry, you have been blocked」と表示される原因とその具体的な対処法をわかりやすく解説します。
セキュリティを保ちながら、ブロックを回避して快適にインターネットを利用するためのヒントを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ブロックされるのか?
「Sorry, you have been blocked」は、多くの場合以下のようなセキュリティ対策によって表示されます。
主な検出システムと役割
セキュリティサービス | 主な働き |
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Cloudflare | 高度なWAF、Bot検出、国別フィルタなど |
Akamai | CDN+セキュリティ制御(DoS対策) |
Sucuri | WordPressなど中小規模サイト向けWAF |
AWS WAF | IPレピュテーションやパターンベースで遮断 |
「Sorry, you have been blocked」の具体的な原因
原因 | 詳細説明 |
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ブラックリストIPの使用 | NordVPNや他のVPNが提供するIPが、過去に不正アクセスなどで登録されている |
共有IPの濫用 | 同一のVPN IPを多数ユーザーが使用するため、不審なアクセスが増える |
VPN禁止ポリシーのあるサイト | 一部のECサイト・銀行・動画配信はVPNそのものをブロック |
短時間で大量アクセス | キャッシュ未使用・ヘッダー情報不備などでBotと誤認される |
JavaScriptやCookie無効 | 正常なブラウザ通信ではないと判定される(ブラウザ設定の影響) |
対処法をより詳しく解説
「Sorry, you have been blocked」と表示されたときの対処法は、次のとおりです。
1、VPNサーバーを変更する(おすすめ)
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NordVPNやExpressVPNなどでは、1クリックでIPアドレスを変更可能
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地理的に近い国の中で混雑していないサーバーを選ぶと、検出されにくい
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日本サイトにアクセスするなら、日本サーバー or 韓国・台湾あたりが安定しやすい
2、ブラウザのキャッシュ・Cookie・拡張機能を見直す
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キャッシュ削除 → Cookieと紐づいた誤ブロックをリセット
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拡張機能(例:広告ブロッカーやユーザーエージェント変更系)を一時停止
3、VPNを一時的にオフにして再アクセス
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どうしても急ぎで閲覧したい場合は、一度VPNを切って直接アクセス
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情報入力や決済ページではVPN再接続後に操作がおすすめ(セキュリティ保持のため)
4、別ブラウザでアクセスする(Chrome → Firefoxなど)
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User-AgentやJavaScript挙動が異なり、ブロック回避できる場合あり
5、VPNの「専用IP(Dedicated IP)」を使う
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NordVPNなど一部のVPNサービスでは、個人専用の固定IPを有料で提供
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通常の共有IPに比べ、ブロック率が大幅に低下する
「ブロックされやすいサイト」の例(傾向)
サイトカテゴリ | 傾向・特徴 |
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動画配信(Netflix、Huluなど) | 地域制限・VPN遮断が厳しい |
EC(Amazon、楽天) | 不正購入対策でVPN禁止の場合あり |
銀行・金融機関サイト | 国外IP制限/VPN接続不可/CAPTCHA連発などが多い |
チケット・予約系 | 国別ブロックがある/Bot対策で連続閲覧に制限あり |
専用IPアドレスは効果的?
項目 | 専用IPのメリット |
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アクセス制限の回避 | 共有IPと違い、過去の悪用リスクがない |
セキュリティ向上 | アカウントログインのIP一致などに使える |
VPNブロックに強い | 多くのサイトで「通常の個人アクセス」と認識されやすい |
まとめ
状況 | おすすめの対処法 |
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「Sorry, you have been blocked」が表示される | サーバー変更 → Cookie削除 → 別ブラウザ → 専用IP導入を検討 |
頻繁にVPNでブロックされる | 専用IP付きVPNや低検出率のVPNを選ぶ(NordVPN、PIAなど) |
一時的な閲覧が必要 | VPNを一時無効にする or ローカル回線でアクセスする |
VPNの利便性を維持しつつ、ブロックにも柔軟に対応するには「切り替え」と「設定の見直し」がカギです。
NordVPNを使っている方も、サーバー選びや専用IPの導入で多くの制限を回避できます。