中国本土など厳しいインターネット検閲のある地域で、自由なアクセスを求めるユーザーの間で注目されているのが、「绿茶VPN」です。
ShadowsocksやV2Rayといったプロトコルに対応し、スマートフォンやPCで簡単に接続できる点が魅力です。
しかしその一方で、「実際に安全に使えるのか?」「通信速度や安定性は大丈夫?」「他のVPNや空港サービスと何が違うのか?」といった疑問を持つ人も少なくありません。
この記事では、绿茶VPNの特徴や使い方、無料プランと有料プランの違い、安全性や注意点について初心者にもわかりやすく解説します。
中国からネット検閲を回避したい方や、コスパのよいVPNを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
绿茶VPNとは
绿茶VPN(Lücha VPN)とは、中国語圏で提供されている翻墙(ファンチャン)用VPN空港サービスの一種で、主に中国本土からのネット検閲回避を目的に利用されている非公式VPNです。
Shadowsocks(SSR)、V2Ray、Trojanなどのプロトコルに対応しており、iOS・Android・Windows・Macなど多くの端末で使用できます。
主な特徴
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Shadowsocks/V2Ray対応:高速かつ検閲耐性のあるプロトコルを採用
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日本・香港・アメリカなど多拠点サーバーに対応
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毎月一定の無料流量(データ容量)を提供
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料金は月額数元〜(日本円で100円台〜)と安価
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Clash、Shadowrocket、V2RayNなどで利用可
绿茶VPNの料金
绿茶VPNは、無料プランと有料プランの両方を提供しており、ユーザーのニーズに応じて選択できます。
次は、料金比較表です。
プラン名 | 料金(人民元) | 1日あたりの料金 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
無料プラン | ¥0 | ¥0 |
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黄金会員 | 1ヶ月:¥25 | 約¥0.83 |
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3ヶ月:¥65 | 約¥0.72 | ||
1年:¥230 | 約¥0.63 | ||
2年:¥400 | 約¥0.55 | ||
钻石会員 | 1ヶ月:¥35 | 約¥1.17 |
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3ヶ月:¥85 | 約¥0.94 | ||
1年:¥320 | 約¥0.88 | ||
2年:¥550 | 約¥0.75 |
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無料プラン:広告なしで無制限のデータ通信が可能ですが、専用回線や一部の高度な機能は利用できません。
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黄金会員:高速な専用回線やゲームモード、セキュリティ強化機能が利用可能です。
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钻石会員:黄金会員の全機能に加え、さらに高速な専用回線や追加のセキュリティ機能が提供されます。
绿茶VPNの使い方
以下は、绿茶VPN(Lücha VPN)の使い方を初心者向けにわかりやすく解説した内容です。
主に「Clash」や「Shadowrocket」などの外部アプリを使って接続する形式になります。
1、アカウント登録
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绿茶VPNの公式サイトまたはTelegram経由でアカウントを作成
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メールアドレス登録後、ログイン情報(ユーザー名/パスワード)を取得
2、サブスクリプションリンク(サブリンク)を取得
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マイページから サブスクリプションURL(Clash/V2Ray対応) をコピー
※例:https://lvcha.in/link/xxxxxxxx
のような形式 -
対応アプリに貼り付けて設定を読み込みます
3、接続用アプリを準備
使用デバイスに合わせて、以下のアプリをインストール:
デバイス | 推奨アプリ |
---|---|
Windows | Clash for Windows / V2RayN |
macOS | ClashX |
iOS | Shadowrocket(有料) / Stash(有料) |
Android | Clash Meta / V2RayNG |
4サブリンクを読み込んで接続設定
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アプリ内で「サブスクリプションを追加」
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サブリンクを貼り付けて「更新」
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接続先(日本・アメリカ・香港など)を選んで 「接続」ボタンをON にするだけ!
绿茶VPNが「危険」と言われる理由
绿茶VPN(Lücha VPN)が「危険かどうか」については、次のような注意点・リスク・評価ポイントを知っておくことが大切です。
1. 公式アプリが存在しない(空港型VPN)
→ 外部アプリに依存
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接続には Clash、Shadowrocket、V2RayN などのサードパーティアプリが必要
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利用者自身が設定ミスや偽アプリを導入するリスクあり
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サブリンクの内容(通信先)が ユーザーには可視化されにくい ため不安が残る
2. 運営実態が不透明
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绿茶VPNは 個人または小規模なグループが運営している可能性が高く、企業名や責任者の明記がない
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利用規約やプライバシーポリシーも十分に整備されていない場合が多い
3. 通信内容の漏洩リスク
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万が一、サーバー側で通信内容を記録・監視されていた場合、ユーザーの行動履歴や個人情報が収集されるおそれがある
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サブスクリプションリンクにマルウェア混入のリスクもゼロではない
4. 中国政府からのブロックや監視対象
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翻墙(インターネット検閲回避)を目的としたツールは、中国では違法扱いされることもある
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利用者が当局から調査を受けるリスクがあり、安全に使うためには VPN選定や利用方法に細心の注意が必要
绿茶VPNは日本語対応していない
主に中国語圏ユーザー向けに設計されているVPN空港サービスであり、Webサイト、アカウントページ、マニュアル、アプリ設定手順などはすべて中国語(簡体字)表記です。
接続に使用するアプリ(Clash、Shadowrocket、V2RayNなど)も日本語化されていない場合が多く、英語や中国語での設定が必要です。
項目 | 内容 |
---|---|
設定が難しい | サブスクリプションリンクやノード形式が理解しにくい可能性あり |
サポート不可 | 日本語での問い合わせやFAQ、ヘルプが用意されていない |
利用時のリスク判断 | プライバシーポリシーや免責事項を理解しづらい場合がある |
绿茶VPNは日本語に対応していないため、初心者にはやや扱いづらいサービスです。
中国語に慣れている・翻訳に抵抗がない方なら利用できますが、安全性やサポートを重視する場合は、日本語対応VPNの方が安心といえるでしょう。
次は、中国でも使えると評判のVPNサービスです。
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