「無料で使えるVPNって、本当に安全なの?」
そんな疑問を持つ方に注目されているのが、Radmin VPN(ラドミンVPN)です。
Radmin VPNは、完全無料で利用できるWindows専用のVPNソフトで、仮想LAN(仮想的なローカルネットワーク)を構築できるのが大きな特徴。
離れた場所にいるPC同士を、まるで同じネットワーク上にあるように接続できるため、リモート業務・ファイル共有・オンラインゲームのマルチプレイなど、幅広い用途で活用されています。
この記事では、Radmin VPNの基本機能や使い方、セキュリティ面の信頼性、Hamachiなど類似ソフトとの違いまでを初心者向けにわかりやすく解説します。
「無料で安心してVPNを使いたい」「離れた場所にあるPCと仮想LANでつなぎたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
Radmin VPNとは
Radmin VPN(ラドミンVPN)とは、無料で使えるWindows専用のVPNソフトウェアで、遠く離れたコンピューター同士を仮想的なローカルネットワーク(LAN)として接続できるのが最大の特徴です。
開発元はロシアの「Famatech社」で、元々は遠隔操作ツール「Radmin(Remote Administrator)」のネットワーク機能を補完するために登場しましたが、現在は個人・商用問わず無料で利用可能なVPNツールとして人気を集めています。
項目 | 内容 |
---|---|
ソフト名 | Radmin VPN |
対応OS | Windows(7以降) |
利用料金 | 完全無料(商用利用もOK) |
主な用途 | 仮想LAN接続/オンラインゲーム/リモート作業 |
開発元 | Famatech(ファマテック)社 |
日本語対応 | メニューは日本語化済み |
特徴
-
完全無料:ライセンス不要、ユーザー数の制限もなし
-
簡単操作:ボタン数が少なく、初心者でも接続が直感的に行える
-
高速通信:最大100Mbpsの安定した接続が可能(条件あり)
-
仮想LAN構築:まるで同じルーターにつながっているかのように接続できる
-
オンラインゲーム対応:Steam、Minecraft、TerrariaなどのLANプレイに最適
-
Radmin Remoteと連携可能:遠隔操作とセットで使える
どんなときに使う?
-
離れたPC同士を同じネットワークに見せかけたいとき(LANエミュレーション)
-
オンラインゲームで「LANモード」で遊びたいとき
-
小規模オフィスやチームで仮想ネットワークを作りたいとき
-
VPNの設定が難しい人が簡単に仮想接続したいとき
Radmin VPNの使い方
以下は、Radmin VPN(ラドミンVPN)の基本的な使い方を、初めての方向けにわかりやすく解説した内容です。
この手順に沿えば、仮想LANを作成して他のユーザーとネットワーク接続するところまで完了します。
1、Radmin VPNをダウンロード・インストール
-
公式サイトにアクセス
-
「無料ダウンロード」ボタンをクリック
-
ダウンロードした
.exe
ファイルを実行し、画面の指示に従ってインストール -
インストール後、Radmin VPNを起動
2、仮想ネットワーク(VPNグループ)を作成 or 参加
Radmin VPNでは、仮想LANグループ(ネットワーク)を作るか、既存のネットワークに参加することで通信が可能になります。
グループを作成する場合:
-
メイン画面で「ネットワーク」→「作成」を選択
-
任意のネットワーク名とパスワードを設定
-
相手にネットワーク名とパスワードを共有
グループに参加する場合:
-
「ネットワーク」→「参加」をクリック
-
相手から教えてもらったネットワーク名とパスワードを入力
-
接続が完了すると、一覧に相手のPC名が表示される
3、接続後の操作
接続に成功すると、グループ内の他のユーザーと以下のような操作が可能になります。
操作 | 内容 |
---|---|
オンラインゲームでLANプレイ | LANモード対応ゲーム(Minecraftなど)に参加 |
ファイル共有やフォルダアクセス | Windowsの共有機能を使ってファイルのやりとり |
Radmin Remoteとの連携操作 | 別途インストールすれば遠隔操作も可能 |
Radmin VPNが繋がらない原因・対処法
以下は、Radmin VPNが繋がらないときの原因と対処法を、よくある症状別にわかりやすく解説したガイドです。
接続エラーや通信できないときは、設定や環境の見直しで解決できることが多くあります。
1. ネットワークに参加できない/相手が見えない
原因の例:
-
ネットワーク名やパスワードの入力ミス
-
相手がまだRadmin VPNを起動していない
-
インターネット接続が不安定
対処法:
-
ネットワーク名・パスワードを再確認(大文字・小文字に注意)
-
相手もRadmin VPNを起動済みでオンラインであることを確認
-
両者のPCがインターネットに正常に接続されているか確認(YouTubeなどを開けるか)
2. 「接続中」から進まない/タイムアウトする
原因の例:
-
ファイアウォールやセキュリティソフトが通信をブロック
-
通信ポートの競合やISPによる制限
対処法:
-
WindowsファイアウォールでRadmin VPNが許可されているか確認
-
セキュリティソフト(例:ウイルスバスター、ESETなど)のVPN制限設定を見直す
-
ルーターでポート443、1194、18080の開放を試す
3. 相手がオンライン表示されていても通信できない(ファイル共有・ゲーム)
原因の例:
-
Windowsのネットワーク設定(共有オプションなど)が正しくない
-
ゲーム側のLAN設定が不十分
-
相手と自分のVPN上のIPアドレスが衝突している
対処法:
-
Windowsで「ネットワーク探索」「ファイルとプリンターの共有」をONにする
-
同一ゲームバージョン/同一LANモード設定になっているか確認
-
Radmin VPNのIPアドレス(例:26.x.x.x)を確認し、重複していないかチェック
4. アダプタが無効になっている/起動時にエラーが出る
原因の例:
-
VPN仮想アダプタが無効になっている
-
インストール時に管理者権限がなかった
対処法:
-
[コントロールパネル] > [ネットワーク接続] から「Radmin VPNアダプタ」を右クリック → 有効にする
-
Radmin VPNを「管理者として実行」で再起動
-
必要に応じて再インストール(最新バージョンを公式サイトから取得)
Radmin VPNと通常のVPNの違い【比較表】
Radmin VPNと通常のVPN(例:NordVPN、ExpressVPNなど)では、目的・機能・使い方が大きく異なります。
以下に、わかりやすく違いを表にまとめたうえで、それぞれの用途の違いを解説します。
比較項目 | Radmin VPN | 通常のVPN(NordVPNなど) |
---|---|---|
主な用途 | 仮想LAN構築(遠隔地のPC同士をLAN接続) | IP変更/匿名化/ジオブロック回避 |
対応OS | Windowsのみ | Windows / macOS / iOS / Android など |
通信の暗号化 | あり(AES-256) | あり(AES-256が一般的) |
IPアドレス変更 | できない | できる(国・都市レベルで切替可能) |
匿名性・プライバシー保護 | 弱い(元のIPがそのまま) | 強い(IPを隠して通信) |
地域制限の回避 | 不可 | 可能(NetflixやYouTubeなど) |
料金 | 完全無料 | 月額制(例:$3〜$12/月) |
ゲームのLANプレイ | 非常に得意 | 不向き(遅延が出やすい) |
インストール台数制限 | 制限なし(同一ネットワーク上で参加) | 同時接続台数に上限がある場合が多い |
商用利用 | OK(制限なし) | OK(プランによる) |
Radmin VPNが向いているシーン
-
離れたPC同士を同じLANに見せかけたい(仮想LAN)
-
MinecraftやTerrariaなどのLANゲームを遠隔でプレイしたい
-
小規模オフィスで拠点間通信やファイル共有を行いたい
-
無料でVPNを試してみたい
通常のVPNが向いているシーン
-
日本から海外サイト(例:Netflix US)を地域制限なく視聴したい
-
公衆Wi-Fi利用時にIPアドレスやデータを匿名化したい
-
ネット上のプライバシーを守りたい
-
セキュリティを強化したい(キルスイッチ、DNS漏洩防止など)
コメントを残す