PacketiX VPNとは?特徴・仕組み・活用例をわかりやすく解説

リモートワークや複数拠点間の安全な通信手段として注目される「VPN(仮想プライベートネットワーク)」

その中でも、日本発の高機能VPNソリューションとして知られるのがPacketiX VPN(パケティックスVPN)です。

PacketiX VPNは、筑波大学の研究グループによって開発されたソフトウェア型VPNで、Windowsとの高い親和性や柔軟な仮想ネットワーク構築が可能な点が特徴。

企業や学校、自治体などでのセキュアなリモートアクセスや拠点間接続の手段として広く利用されています。

本記事では、PacketiX VPNの基本的な仕組みから、SoftEther VPNとの関係、活用シーン、導入時のメリット・注意点までを初心者向けにやさしく解説します。

PacketiX VPNとは?

PacketiX VPN(パケティックスVPN)とは、筑波大学の登 大遊(のぼり だいゆう)氏を中心とする研究チームによって開発された、日本発のソフトウェア型VPN(仮想プライベートネットワーク)です。

主に、企業や教育機関、自治体などがリモートアクセスや拠点間通信を安全に行うための通信インフラとして導入しています。

主な特徴

項目 内容
開発元 筑波大学 ソフトウェア研究開発グループ(登 大遊氏ら)
提供形態 ソフトウェア(Windows向け)
接続方式 仮想ネットワークアダプタを利用した独自方式
商用版と無償版 商用ライセンスが必要な「PacketiX VPN」と、無償の「SoftEther VPN」が存在

主な活用例

活用シーン 内容
リモートワーク 自宅や出先から社内ネットワークへ安全にアクセス(ファイル・社内システム利用)
拠点間通信 本社と支社など異なる拠点間をVPNで接続し、仮想的なLAN環境を構築
教育・研究機関 学外から学内のサーバーやライセンスソフト、研究資源へ接続
自治体・官公庁 地方支所や外部施設と本庁をつなぎ、安全な行政情報のやり取りに利用
BYOD対策 社員の私用デバイスから社内に安全に接続できるようにし、セキュリティも確保

PacketiX VPNの基本的な使い方

PacketiX VPNは、ソフトイーサ株式会社が開発した高機能なVPNソフトウェアで、リモートアクセスや拠点間接続など、さまざまな用途に対応しています。

以下に、PacketiX VPNの基本的な使い方をご紹介します。

1. ソフトウェアのダウンロードとインストール

  • PacketiX VPNは、ソフトイーサ社の公式ウェブサイトからダウンロードできます。

  • ダウンロードページでは、Windows、Linux、Mac OS X、FreeBSD、Solarisなど、さまざまなプラットフォーム向けのバージョンが提供されています。

2. VPNサーバーの設定

  • インストール後、VPNサーバーマネージャを起動し、「新しい接続設定」を作成します。

  • 接続設定名を入力し、「このコンピュータ(localhost)に接続」にチェックを入れます。

  • 初回接続時には、管理者パスワードの設定を求められます。セキュリティ確保のため、必ずパスワードを設定してください。

3. 仮想HUBの作成とユーザー設定

  • VPNサーバーにはデフォルトで「DEFAULT」という仮想HUBが存在しますが、新たに仮想HUBを作成することも可能です。

  • 仮想HUBを選択し、「仮想HUBの管理」から設定を行います。

  • 「ユーザーの管理」から新規ユーザーを作成し、ユーザー名とパスワードを設定します。

4. クライアントの設定と接続

  • クライアントコンピュータにPacketiX VPN Clientをインストールします。

  • VPNクライアント接続マネージャを起動し、「新しい接続設定」を作成します。

  • 接続設定には、VPNサーバーのホスト名、ポート番号、仮想HUB名、ユーザー名、パスワードなどを入力します。

  • 設定が完了したら、作成した接続設定を選択し、「接続」をクリックしてVPN接続を開始します。

PacketiX VPNとSoftEther VPNの違いとは?

PacketiX VPNとSoftEther VPNは、どちらも筑波大学の研究開発グループ(登 大遊氏ら)によって開発された、高機能VPNソフトウェアです。

両者は基本設計が共通しており、機能や性能もよく似ていますが、用途やライセンス、サポート体制に違いがあります。

比較項目 PacketiX VPN SoftEther VPN
開発元 筑波大学 ソフトウェア研究開発グループ(商用版) 同左(オープンソース化された無償版)
ライセンス 商用ライセンス(有料) MITライセンス(無償・商用利用も可)
ソースコード公開 非公開(クローズドソース) 公開(GitHub上でオープンソース)
企業向けサポート体制 あり(法人契約・導入支援あり) なし(自己責任での利用)
利用対象 主に企業・自治体・教育機関向け 一般ユーザー、教育機関、個人開発者も含む
主な用途 商用VPN環境(セキュアな業務ネットワーク) 学術・個人VPN、海外アクセスの手段など幅広い
対応プロトコル SSL-VPN / L2TP / IPsec / OpenVPN など 同上(基本的に同じ)
安定性・性能 高い(商用品質として調整) 基本的に同等(環境によって差が出る場合あり)

まとめ

PacketiX VPNは、日本国内で開発された信頼性の高いVPNソリューションで、特に教育機関や企業における安全なリモート接続に最適です。

オープンソース版である「SoftEther VPN」も公開されており、無料での導入も可能です。

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