オンラインゲームのホストプレイやP2Pソフトの利用時に「ポート開放」が必要になることがありますが、NordVPNでは原則としてポート開放はサポートされていません。
その理由は、ユーザーのセキュリティを最優先に設計されたサービスだからです。
この記事では、NordVPNでポート開放ができない理由とその代替手段、具体的にどう対処すべきかをわかりやすく解説します。
「VPNを使いたいけど、ポート開放が必要なアプリも使いたい…」という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
NordVPNでポート開放はできる?
NordVPNはセキュリティとプライバシーを重視しているため、ユーザーによるポート開放は一切サポートしていません。
これは、ハッキングやマルウェアの侵入リスクを防ぐための仕様です。
「一部のVPNではポート開放が可能だけど、NordVPNは明確に“できない”」
なぜNordVPNはポート開放に対応していないのか?
理由 | 解説 |
---|---|
セキュリティの観点 | ポートを開放することで外部からの攻撃対象が増える |
ノーログポリシーの維持 | 接続先の情報を記録しない設計と相性が悪いため |
多数ユーザーでIPを共有している | 同一IPで複数人が利用しているため、特定ユーザーだけにポートを開けられない |
ポート開放が必要な場面とは?
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オンラインゲームのホスト(例:マインクラフト、CoDなど)
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リモートアクセス(VNC、RDPなど)
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P2Pファイル共有(BitTorrentなど)
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防犯カメラやNASの外部アクセス
こうしたケースでは「特定のポートを外部に開く」必要がありますが、NordVPNではその用途には不向きです。
代替手段1:VPNなしでポート開放する
自宅のルーター側でポート開放設定を行い、VPNは使用しない。
→ 安全性はやや下がるが、ポート開放そのものは可能。
注意点: 静的IPアドレス or DDNS を使って接続先を安定させる必要あり。
代替手段2:ポート開放対応のVPNを使う
以下のVPNは、明示的にポート開放に対応しています:
サービス名 | ポート開放対応 | 備考 |
---|---|---|
Private Internet Access (PIA) | 〇 | アプリから指定ポートを取得可能 |
AirVPN | 〇 | 高度な設定が可能(P2P向き) |
Mullvad VPN | △(一部対応) | WireGuard使用時に限定対応 |
代替手段3:NordVPN+SOCKS5プロキシを使う(P2P用)
NordVPNでは、SOCKS5プロキシ(オランダやルクセンブルクのサーバー)を提供しており、トレント利用時にIP匿名化しつつ通信が可能。
ただし、ポート開放ではなくトンネリング経由での通信であり、ホスト型ゲームなどには向きません。
まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
NordVPNでポート開放は不可 | 仕様による制限、セキュリティ優先 |
ゲームやP2P用途は要注意 | ホストプレイには向かない |
代替手段は3つ | ①VPNなし運用 ②対応VPNに切替 ③SOCKS5プロキシの活用(P2P限定) |
「VPNを使いながらポート開放したい」場合は、PIAやAirVPNなどの別VPNサービスを検討するのが現実的です。
NordVPNはあくまで安全・匿名性重視のVPNと理解しておくとよいでしょう。
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