外出先でのフリーWi-Fiや、自宅でのネット利用時にVPN接続を忘れてしまうと、個人情報や通信内容が第三者に漏れるリスクがあります。
そんなときに便利なのが、NordVPNの「自動接続」機能です。
この機能を活用すれば、パソコンやスマートフォンの起動時、または特定のWi-Fiに接続したときに自動的にVPNが有効化され、セキュリティを保ったままインターネットを利用できます。
本記事では、NordVPNの自動接続を有効にする具体的な手順や、おすすめの設定例、注意点までを初心者向けにわかりやすく解説します。
「VPNの接続忘れを防ぎたい」「常に安全な通信状態を保ちたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
NordVPNの自動接続とは
NordVPNの自動接続とは、デバイスの起動時や特定の条件下で、VPN接続を自動的に開始する機能です。
これにより、ユーザーが手動でVPNをオンにしなくても、常にセキュアな通信状態を保てるため、接続忘れによるリスクを防ぐことができます。
対応プラットフォーム
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Windows / macOS:アプリ内の「自動接続設定」から詳細にカスタマイズ可能
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Android / iOS:Wi-Fi別の設定や「常にオンVPN(Android)」にも対応
自動接続の主な機能とタイミング
機能 | 説明 |
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アプリ起動時に自動接続 | PCやスマホを起動したときに、NordVPNが自動的に接続される |
Wi-Fi接続時に自動接続 | 新しいWi-Fiネットワークに接続した際、VPN接続を自動で開始 |
信頼できないWi-Fiのみ接続 | 公共Wi-Fiや未知のネットワークのときだけ、自動でVPNをオンにする |
OS起動時にバックグラウンド接続 | OSの起動と同時にVPNがバックグラウンドで接続され、ログインを不要にする |
NordVPNの自動接続のメリットとデメリット
NordVPNの自動接続のメリットとデメリットは、次のとおりです。
メリット(利点)
1. VPNの接続忘れを防げる
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デバイスの起動時やWi-Fi接続時に自動でVPN接続が開始されるため、手動でONにする手間が不要。
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セキュリティ意識が高くなくても、常に安全な通信状態を保てる。
2. 公共Wi-Fi利用時のセキュリティ対策に最適
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カフェや空港などの信頼できないWi-Fiネットワークに接続したときだけ自動でVPNをONにする設定も可能。
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通信の盗聴や中間者攻撃(MITM)を回避できる。
3. IPアドレスやDNSの漏洩リスクを減らせる
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起動と同時にVPNが動作していれば、VPN未接続の状態でネットに繋がる時間がなくなるため、匿名性が向上。
4. モバイルでも安定した自動保護が可能(Androidは常時ON設定も可)
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モバイル通信やWi-Fiの切り替え時でも、自動で再接続されるため安全性を維持しやすい。
デメリット(注意点)
1. 通信が遅く感じる場合がある
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自動接続されると常にVPN経由になるため、使用しているサーバーによっては速度低下を感じることがある。
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特にストリーミングやゲーム利用時に影響が出ることも。
2. アプリやサイトのアクセス制限に引っかかることがある
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VPN経由だと、一部の銀行・ショッピングサイト・動画サービスがアクセスをブロックする場合がある。
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常時VPNをONにしていると、これらの利用に支障が出ることも。
3. バッテリー消費が増える(特にモバイル)
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VPN接続が常時オンになっていることで、スマートフォンやノートPCの電池消費が増える傾向がある。
4. VPNが不要な環境でも自動で接続される
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自宅など安全な環境でもVPNが強制的にオンになると、通信遅延や不要なVPNトラフィックが発生する可能性がある。
NordVPNの自動接続の設定方法
NordVPNの「自動接続」機能を使うことで、起動時やWi-Fi接続時に自動でVPNをオンにでき、セキュリティの強化や接続忘れ防止に役立ちます。
以下で、PC・スマートフォンそれぞれの設定手順を紹介します。
【1】Windows版 NordVPN の自動接続設定
手順:
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NordVPNアプリを起動
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左側メニューの「設定(Settings)」をクリック
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「自動接続(Auto-connect)」を選択
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以下を設定:
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VPNに自動接続するタイミング:
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アプリ起動時 / デバイス起動時 / Wi-Fi接続時 など
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自動接続先サーバーの選択:
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推奨サーバー、特定の国、または最近使用したサーバーなどから選べます
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信頼できないWi-Fiでのみ接続:
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公共Wi-FiのみでVPNを自動ONにする設定(おすすめ)
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設定を閉じると自動で保存されます
【2】macOS版 NordVPN の自動接続設定
手順:
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NordVPNアプリを起動
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メニューバーから「Preferences(環境設定)」を開く
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「Auto-connect(自動接続)」タブを選択
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次の設定が可能:
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起動時に自動接続
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特定のWi-Fiネットワークごとの接続ルール(信頼できるWi-Fi除外も可)
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接続先サーバーの指定
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【3】Android版 NordVPN の自動接続設定
手順:
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NordVPNアプリを開く
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右上の「歯車アイコン(設定)」をタップ
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「自動接続(Auto-connect)」を選ぶ
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以下を設定:
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起動時にVPNを自動接続(ON/OFF)
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信頼できないWi-Fiでのみ接続(チェックを入れる)
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特定のサーバーや国の指定も可能
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補足:
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Androidでは「常時ON VPN」も端末設定から有効化可能(セキュリティ強化に有効)
【4】iOS版 NordVPN の自動接続設定
手順:
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NordVPNアプリを開く
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右上の歯車マーク(設定) → 「VPN接続」を選択
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「Auto-connect(自動接続)」をタップ
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以下を設定:
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アプリ起動時にVPN自動接続をON
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信頼できないWi-Fiへの接続時のみVPNを有効にする
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接続先サーバーのカスタマイズ
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NordVPNの自動接続設定が動作しないときの対処法
NordVPNで自動接続を設定したはずなのに「PC起動後に繋がらない」「Wi-Fi接続時に自動でVPNがONにならない」などの症状がある場合、以下のような原因が考えられます。
1. 【アプリの設定が正しく保存されていない】
症状:
再起動すると自動接続がリセットされている/有効にしたはずが動いていない
対処法:
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NordVPNアプリを管理者権限(Windows)で起動して再設定
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設定変更後にアプリを一度終了 → 再起動して反映を確認
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設定メニューの「Auto-connect」→「特定のWi-Fiネットワークの扱い」も確認し、対象外になっていないかチェック
2. 【OS側の電源設定や最適化機能が干渉している】
Windows / macOS の場合:
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VPNアプリがスタートアップに登録されていない可能性
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スリープ復帰時に接続が切れたままになっていることも
対処法:
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アプリ設定で「Windows起動時に自動起動」を有効にする
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Windowsの「スタートアップアプリ」設定からNordVPNが有効になっているか確認
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macOSでは「システム設定 → ユーザーとグループ → ログイン項目」で確認
Android の場合:
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バッテリー最適化機能によりバックグラウンド動作が制限されている
対処法:
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「設定 → アプリ → NordVPN → バッテリー → 最適化をしない」に変更
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「常時ON VPN」や「キルスイッチ」も一緒に有効にすると安定性アップ
3. 【Wi-Fiごとの挙動設定が誤っている】
症状:
信頼できないWi-Fiでは接続するはずが、反応しない
対処法:
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「信頼できるWi-Fi」に誤って登録されていないか確認(自動接続しない設定になる)
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そのWi-Fiを一度削除 → 再接続し、設定をやり直すと改善することもある
4. 【アプリやOSが古い】
症状:
以前は自動接続していたのに、最近になって動作しなくなった
対処法:
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NordVPNアプリを最新版にアップデート(手動確認推奨)
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OS側(Windows/macOS/iOS/Android)もアップデートして互換性を保つ
5. 【アプリの一時的不具合】
対処法:
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アプリから一度ログアウト → 再ログイン
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それでも解決しない場合は、アプリをアンインストール → 再インストール
6. 【セキュリティソフト・ファイアウォールが干渉している】
対処法:
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セキュリティソフトでVPN通信がブロックされていないか確認
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Windowsファイアウォールやウイルス対策アプリに「NordVPN」を例外として追加
まとめ
メリット | 注意点 |
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常にVPN接続が保たれる | 通信速度がやや低下する場合がある |
公共Wi-Fiでも自動で保護される | 特定サービスにアクセス制限がかかる場合も |
接続忘れによるIP漏れの防止になる | モバイルではバッテリー消費が増えることも |
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