脱VPNとは?意味と必要性をわかりやすく解説

「脱VPN」という言葉を耳にする機会が増えてきましたが、具体的にどういう意味なのか分からない方も多いのではないでしょうか。

これまで企業のリモートワークや社内システムへのアクセスにはVPNが不可欠とされてきました。

しかし、近年、クラウドサービスの普及やゼロトラストセキュリティの考え方が広がる中で、「VPNに依存しないアクセス環境」へ移行する動きが注目されています。

これがいわゆる「脱VPN」です。

本記事では、脱VPNの基本的な意味から、なぜ今必要性が語られているのか、従来のVPNとの違い、メリット・デメリットまでをわかりやすく解説します。

「VPNはもう不要なの?」「企業だけの話?」「個人利用にも関係ある?」といった疑問をスッキリ整理していきましょう。

脱VPNの基本

脱VPNとは、従来のVPN(Virtual Private Network)を前提とした社内ネットワーク接続から脱却し、より現代的なセキュリティモデルへ移行する考え方です。

ここでは、脱VPNを理解するための基本ポイントを整理します。

1、前提は「ゼロトラスト」

脱VPNの中心にあるのが「ゼロトラスト」という考え方です。

従来は「社内ネットワークは安全」という前提でしたが、脱VPNでは「社内・社外を問わず、すべてのアクセスを信用しない」という考え方を採用します。

アクセスのたびに

  • ユーザー認証
  • 端末の安全性
  • 接続元情報

を検証します。

2、ネットワーク単位ではなく“アプリ単位”で制御

従来のVPNは「社内ネットワーク全体」に接続します。

脱VPNでは、必要な業務アプリやクラウドサービスにのみアクセスを許可します。

これを「最小権限アクセス」といいます。

万が一侵害が起きても被害範囲を限定できます。

3、クラウド前提の設計

脱VPNは、Microsoft 365 や Google Workspace などのクラウドサービスを前提とした設計と相性が良いです。

通信をいったん社内に戻す必要がないため、

  • 通信の遅延を減らせる
  • VPN機器の負荷を軽減できる

といったメリットがあります。

4、代表的な仕組み

脱VPNを実現する代表的な技術には、

  • ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)
  • SASE(Secure Access Service Edge)
  • IDベース認証(SSO・多要素認証)

などがあります。

5、脱VPN=VPN不要ではない

重要なのは、脱VPNは「VPNを完全にやめる」という意味ではないということです。

環境によってはVPNが適している場合もあります。

脱VPNは、セキュリティの進化に合わせた“選択肢の拡大”と考えると分かりやすいです。

従来のVPNと脱VPNの違い

まずは、従来のVPNと脱VPNの違いを見ていきましょう。

1、セキュリティの考え方

【従来のVPN】

社内ネットワークの「内側」は安全という前提で外部から安全に社内へ接続する仕組みです。

いわゆる「境界型セキュリティ」です。

【脱VPN】

「社内でも信用しない」というゼロトラストの考え方が前提です。

アクセスのたびにユーザー・端末・場所を検証します。

2、アクセス方式

【従来のVPN】

VPN接続すると社内ネットワーク全体へアクセス可能になるケースが多いです。

【脱VPN】

必要なアプリやサービス単位でアクセスを許可します。

最小権限アクセスが基本です。

3、リスク範囲

【従来のVPN】

一度アカウントや端末が侵害されると社内ネットワーク内を横断的に攻撃されるリスクがあります。

【脱VPN】

アプリ単位・ユーザー単位で制御するため、被害範囲を限定しやすい設計です。

4、パフォーマンス

【従来のVPN】

全通信をVPN経由にするため、通信遅延やVPN機器の負荷が発生しやすいです。

【脱VPN】

クラウドサービスへ直接アクセスする構成が多く、通信経路がシンプルになります。

5、運用・管理

【従来のVPN】

VPN装置の管理、証明書管理、接続トラブル対応など運用負担が大きいです。

【脱VPN】

クラウド型セキュリティサービスを活用するケースが多く、管理を一元化しやすいです。

6、向いている環境

【従来のVPN】

オンプレミス中心の企業や既存インフラを活かしたい環境に向いています。

【脱VPN】

クラウド中心の環境やリモートワーク主体の企業に適しています。

脱VPNを活用すべきシーン

脱VPNはすべての環境に必要というわけではありませんが、特定の条件下では非常に効果を発揮します。

ここでは、脱VPNが特に有効なシーンを整理します。

1、リモートワーク中心の企業

在宅勤務や外出先からのアクセスが常態化している場合、VPNの同時接続数や通信負荷が問題になりやすくなります。

脱VPN(ゼロトラスト型アクセス)ならユーザー単位で安全にクラウドへ直接接続できるため、VPN機器のボトルネックを回避できます。

2、クラウドサービスを中心に利用している企業

Microsoft 365、Google Workspace、Salesforceなど、業務の多くがクラウド上で完結している場合、VPN経由で社内に戻す必要がありません。

脱VPNはクラウド前提の設計と相性が良く、通信の最適化とセキュリティ強化を同時に実現できます。

3、セキュリティリスクを最小化したい環境

従来のVPNは、一度侵入されると社内ネットワーク内を横断的に移動されるリスクがあります。

脱VPNではアプリ単位・ユーザー単位でアクセス制御を行うため、被害範囲を限定しやすくなります。

情報資産の価値が高い企業に向いています。

4、多拠点・海外拠点がある企業

拠点ごとにVPN機器を設置・管理するのはコストと運用負担が大きくなります。

クラウド型のゼロトラスト基盤を利用すれば、拠点に依存しない一元管理が可能になります。

5、VPN機器の老朽化・更新タイミング

VPN装置のリプレース時は、脱VPNへ移行を検討する絶好のタイミングです。

単純に機器を更新するのではなく、セキュリティモデル自体を見直す機会になります。

まとめ

脱VPNとは、従来のVPNに依存したネットワーク接続から脱却し、ゼロトラストを前提とした新しいセキュリティモデルへ移行する考え方です。

これまでのように「社内ネットワークは安全」という前提ではなく、社内外を問わずすべてのアクセスを検証する仕組みへ変わってきています。

背景には、クラウドサービスの普及やリモートワークの拡大、VPN機器の負荷増大やセキュリティリスクの顕在化があります。

ネットワーク単位で守るのではなく、ユーザーや端末、アプリ単位で制御することで被害の拡大を防ぎやすくなるのが大きな特徴です。

一方で脱VPNは「VPNが完全に不要になる」という意味ではありません。

オンプレミス環境や小規模構成では、従来型VPNのほうが適しているケースもあります。

つまり脱VPNとは、VPNを否定するものではなく、時代に合わせてセキュリティを進化させる流れのことです。

自社の環境や目的に合わせて、VPNを継続するのか、脱VPNへ移行するのかを検討することが重要です。

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