インターネットを安全に使う手段としてよく耳にする「HTTPS」と「VPN」
どちらも通信の暗号化に関わる技術ですが、その仕組みや役割には大きな違いがあります。
この記事では、HTTPSとVPNの基本的な仕組みから、それぞれの違い・共通点・併用のメリットまでわかりやすく解説します。
「HTTPS VPN」と検索してきた方が疑問に思っている“どちらを使えば安全?”“一緒に使うべき?”といった悩みの答えがきっと見つかります。
目次
HTTPSとVPNの違いとは?
HTTPSとVPNはどちらも通信の安全性を高めるための技術ですが、仕組み・目的・守れる範囲が異なります。
以下にわかりやすくまとめます。
| 項目 | HTTPS | VPN |
|---|---|---|
| 対象範囲 | Webブラウザ内の通信(httpsサイト) | 端末全体の通信(すべてのアプリや通信) |
| 暗号化の範囲 | Webサイトとブラウザ間のデータのみ | インターネット通信全体 |
| 誰が導入するか | Webサイトの運営者 | ユーザー自身(VPNアプリ等) |
| IPアドレスの秘匿性 | できない | できる(VPNサーバーのIPに見える) |
| 匿名性 | 低い | 高い(IPアドレス非表示) |
HTTPSとは
HTTPSは、HTTP(Web通信の基本プロトコル)にSSL/TLSという暗号化技術を加えたものです。
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WebサイトのURLが「https://」で始まるもの
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サイトとの通信内容(例:クレジットカード番号、ログイン情報)を暗号化する
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通常のWeb閲覧時のセキュリティ対策
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ネットショッピング(ECサイト)で商品の購入時にクレジットカード情報や住所を入力する
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ネットバンキング・金融サービスで銀行のWeb口座にログインして残高確認・振込などを行う
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Gmail、Twitter、Instagram、Facebookなどでログインする
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お問い合わせフォーム、会員登録フォームなどで名前・電話番号・住所を送信する
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GoogleやYahoo!検索などは、検索キーワードや検索履歴をHTTPSで保護する
VPNとは
VPN(Virtual Private Network)とは、インターネット上に仮想の専用回線(トンネル)を作り、通信内容を暗号化する技術です。
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インターネットとの通信をすべて暗号化+IPアドレスを隠す
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公共Wi-Fi使用時の盗聴対策や、アクセス制限回避・匿名性向上にも使われる
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アプリやシステム全体の通信も保護できる
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カフェや空港のフリーWi-Fiを安全に使いたい
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海外旅行中に日本の動画サービス(Netflix、TVerなど)を見たい
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特定の国でブロックされたSNSやサイトにアクセスしたい
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匿名性を保ってインターネットを利用したい
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政府による検閲や監視がある国で自由に情報収集したい
HTTPSはVPNの代わりになる?
結論から言うと、HTTPSはVPNの完全な代わりにはなりません。
それぞれの目的と守備範囲が異なるため、HTTPSだけではVPNが提供する機能(匿名性・IPの秘匿・全通信の保護など)をカバーできないからです。
| 機能・目的 | HTTPSで可能か? | VPNで可能か? |
|---|---|---|
| 通信内容の暗号化 | 一部可能(Webのみ) | 全体を暗号化できる |
| IPアドレスの秘匿 | × | ○ |
| 匿名性の確保 | × | ○ |
| 地理的制限の回避 | × | ○(VPNサーバーで地域変更) |
| 公共Wi-Fiでの盗聴対策 | △(一部保護) | ○(広範囲に保護) |
| Web以外の通信(アプリ等) | × | ○ |
HTTPSでできること
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ブラウザとWebサイト間の通信を暗号化し、盗聴を防ぐ
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サイトの正当性をSSL証明書で確認(フィッシング対策)
HTTPSではできないこと
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IPアドレスを隠すこと → アクセス元はバレている
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ブラウザ以外の通信(アプリ・ゲームなど)を保護できない
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地域制限・政府の検閲・トラッキング回避などには無力
安全な通信のためには”併用”が最も効果的
HTTPSとVPNはどちらも通信の安全性を高める技術ですが、その役割・保護範囲・導入方法には明確な違いがあります。
- HTTPSはWebサイト側の標準的なセキュリティ技術
- VPNはユーザー側で使う、より広範なプライバシー保護手段
特に公共Wi-Fiや海外アクセス時は、VPN+HTTPSの併用が理想的です。





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