VPNサービスを探しているときに、「Hideaway VPN(ハイダウェイVPN)」という名前を目にしたことがある方もいるかもしれません。
Hideaway VPNは、高速通信と軽量設計を売りにしている比較的新しいVPNサービスでシンプルなインターフェースと高いコストパフォーマンスが特徴です。
しかし、「日本からでも問題なく使えるの?」「日本サーバーはある?」「通信速度や安定性はどうなの?」と気になる人も多いでしょう。
この記事では、Hideaway VPNが日本から使えるのか、実際の対応状況や注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。
Hideaway VPNとは
Hideaway VPNは、ニュージーランドの企業「Firetrust Limited」が開発・運営している高速・軽量型VPNサービスです。
一般的なVPNとは異なり、通信の暗号化とIPアドレス変更をしながらも、極めて低負荷・高速な接続を実現している点が最大の特徴です。
もともとFiretrust社は、スパムメール対策ソフト「MailWasher」で知られるセキュリティ企業であり、Hideaway VPNも「セキュリティ」と「軽快な動作」を重視して設計されています。
項目 | 内容 |
---|---|
提供会社 | Firetrust Limited(ニュージーランド) |
料金体系 | 有料(月額・年額プランあり) |
対応OS | Windows(現在はPC向け中心、モバイル版は開発中) |
サーバー拠点数 | 世界50か国以上 |
同時接続台数 | 制限なし(複数デバイス利用可) |
暗号化方式 | AES-256ビット暗号化 |
対応プロトコル | 独自最適化プロトコル(WireGuardベース) |
ログポリシー | ノーログポリシー採用 |
無料トライアル | あり(初回7日間) |
Hideaway VPNは日本から使える?
Hideaway VPNは、日本国内から問題なく利用可能です。
公式サイトからインストールし、アプリを起動すれば、特別な設定なしで日本のインターネット環境からも接続できます。
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アプリのダウンロード・インストール:日本からアクセス可能
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アカウント作成・購入手続き:日本発行のクレジットカードやPayPalも利用可能
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サーバー接続:日本国内からも各国サーバーへの接続OK
特別な地域制限や、日本からのアクセス禁止措置などはありません。
また、Hideaway VPNは、日本国内にVPNサーバー拠点を設置しており、日本サーバーに接続することも可能です。
Hideaway VPNの主な特徴
Hideaway VPNの主な特徴は、次のとおりです。
1. 業界屈指の高速通信性能
Hideaway VPNは、WireGuardベースの独自最適化プロトコルを採用しており、非常に高速で安定した通信が可能です。
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通常のVPNよりも接続・データ転送が軽い
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低Ping値でオンラインゲームやビデオ会議にも強い
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大容量ファイルのダウンロードもスムーズ
VPNを利用しても「速度がほとんど落ちない」ことが大きな魅力です。
2. 柔軟な通信ルール設定機能
Hideaway VPNは、単なる「全通信暗号化型VPN」ではありません。
細かくルールを設定して、どのアプリやウェブサイトをVPN経由にするか自由にコントロールできます。
例)
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ChromeブラウザだけVPN経由にする
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日本サイトだけVPNを使わずアクセスする
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Netflixだけアメリカサーバー経由に設定する
パフォーマンス最適化や地域制限回避を柔軟に調整できるため、上級者にも高く評価されています。
3. ノーログポリシーと高いプライバシー保護
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完全ノーログポリシー採用
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ニュージーランド拠点(データ保持義務なし)
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利用ログ・閲覧履歴・通信内容は一切記録されない
ユーザーの活動履歴が保存されないため、プライバシー重視の人でも安心して使える設計です。
4. 同時接続台数無制限
Hideaway VPNでは、アカウントひとつで何台でも同時接続が可能です。
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スマホ、PC、タブレット、ルーターすべて同時接続OK
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家族全員で共有しても追加料金なし
同時接続台数に制限がないので、複数デバイス持ちのユーザーにも使いやすい設計です。
5. シンプルな料金体系と無料トライアル
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月額制、年額制プランあり(比較的リーズナブル)
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初回7日間の無料トライアルあり
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長期契約縛りなし(使いたい期間だけ柔軟に利用可)
無料で試してから本格利用を決められるので、初心者にも安心です。
Hideaway VPNの注意点
Hideaway VPNの注意点は、次のとおりです。
1. モバイル版アプリが未提供(2025年4月時点)
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Hideaway VPNは現在Windows版中心で展開されています。
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iOSやAndroid用アプリは開発中で、モバイルデバイスではすぐに利用できない状況です。
(パソコン中心で使うなら問題ありませんが、スマホ用VPNを探している人は注意が必要です。)
2. ストリーミングのジオブロック解除にはやや弱い
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Hideaway VPNは、通信の高速性や匿名性を重視しており、Netflix、Amazon Primeなどの地域制限解除は100%保証していません。
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ストリーミング利用を重視する場合は、ExpressVPNやNordVPNの方が安定しています。
3. 英語表記のみ対応
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アプリや公式サイトはすべて英語表記ですが、インターフェースは直感的でシンプルです。
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基本的なVPN操作に慣れていれば、英語が苦手でも問題なく使えるレベルです。
Hideaway VPNと大手VPNの比較
Hideaway VPNは「軽量・高速・柔軟なルール設定」が強みのVPNですが、ExpressVPN、NordVPNといった有名VPNサービスと比べると、特徴や向いている用途が異なります。
ここで各VPNの違いを整理して比較していきます。
項目 | Hideaway VPN | ExpressVPN | NordVPN |
---|---|---|---|
通信速度 | 非常に高速(WireGuard最適化) | 高速(Lightwayプロトコル採用) | 最高速クラス(NordLynx採用) |
同時接続台数 | 無制限 | 最大8台 | 最大6台 |
ストリーミング解除 | △(非推奨、保証なし) | ◎(Netflix、Amazon Prime安定) | ◎(Netflix、Disney+安定) |
モバイルアプリ | 現時点で未対応(開発中) | iOS/Android対応 | iOS/Android対応 |
料金体系 | 安価(年額プランあり) | 高め(月額制中心、割引あり) | 手頃(長期契約で大幅割引) |
ノーログポリシー | 採用(プライバシー重視) | 採用(外部監査済み) | 採用(外部監査済み) |
サーバー拠点数 | 約50か国 | 約94か国 | 約110か国 |
ルール設定・カスタマイズ | ◎(アプリ別・サイト別ルーティング可能) | △(Split Tunneling程度) | △(Split Tunneling程度) |
Hideaway VPNが優れているポイント
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通信速度が非常に速い(WireGuard最適化で軽量&高速)
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アプリ単位・サイト単位で柔軟にVPN接続を制御できる
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同時接続台数が無制限(複数端末ユーザーに最適)
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料金が比較的安い
特に、「VPNを使ってもできるだけ通信を軽くしたい」「一部通信だけVPN経由にしたい」という上級者ニーズに強く応えられる設計です。
大手VPN(ExpressVPN・NordVPN)が優れているポイント
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NetflixやAmazon Primeなどのストリーミングサービス解除に強い
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サーバー拠点が豊富で、世界中に柔軟に接続できる
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モバイルデバイスでもアプリが最適化されている
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外部監査実績・透明性が高く、初心者にも安心
- 日本語対応している
特に、「海外の動画視聴が目的」「スマホでも頻繁にVPNを使いたい」場合は大手VPNのほうが適しています。
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