Google One VPNは2024年6月20日をもってサービスを終了しています。
Googleのクラウドストレージサービス「Google One」に付帯する機能として提供されているのが、「Google One VPN」です。
Googleアカウントと連携して使えるこのVPNサービスは、簡単な操作で通信を暗号化し、外出先や公共Wi-Fiでも安全にインターネットを利用できるのが魅力です。
この記事では、Google One VPNの基本情報から、メリット・使い方・対応デバイスまでを初心者向けにわかりやすく解説します。
VPNに興味があるけれど「どれを使えばいいかわからない」「Google OneにVPNがあるって本当?」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
Google One VPNの特徴
Google One VPNは、Googleが提供するクラウドサービス「Google One」の一部プランに含まれている公式VPN機能です。
セキュリティ面に配慮しつつ、誰でも簡単に使えることを目的に設計されています。
以下に、Google One VPNの主な特徴をまとめました。
1. Googleが提供する安心のVPNサービス
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Google公式のVPN機能なので、信頼性やセキュリティ面での安心感があります。
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データ収集については明確に「VPNのトラフィックはログに残さない」と明記されています。
2. 200GB以上のGoogle Oneプランで利用可能
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無料では使えませんが、月額380円(200GBプラン)からVPN機能が付属します。
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家族(最大5人)と共有でき、ファミリー全体でVPNを使えるのも魅力です。
3. 通信の暗号化によるセキュリティ強化
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VPNを通じてすべての通信が暗号化され、公共Wi-Fiでも安全な通信が可能になります。
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通信内容やIPアドレスの漏えいを防ぐため、プライバシーを守りたいユーザーにも有効です。
4. 操作が非常にシンプル
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Google Oneアプリを開いて、「VPNをオンにする」だけのワンタップ操作
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難しい設定は不要で、初心者でもすぐに使えます
5. マルチデバイス対応
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Android、iOS(iPhone/iPad)、Windows、Macに対応(※Chromebookは一部非対応)
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1つのGoogleアカウントで最大6台まで同時にVPN保護が可能
6. サーバー選択不可・匿名性は限定的
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他のVPNと違い、接続する国や地域を自分で選ぶことはできません
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地域制限コンテンツの視聴(Netflixの海外版など)には向いていません
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完全匿名化を目的としたVPNではない点に注意が必要です
Google One VPNの使い方
ここからは、Android・iPhone・Windows・Macでの使い方をわかりやすく解説します。
Windows / Mac での使い方
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Google Oneの公式サイトからVPNアプリをダウンロード
→ https://one.google.com/about/vpn -
ログインして「VPNをオンにする」ボタンをクリック
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タスクバー(またはメニューバー)にVPNが有効の表示が出れば接続完了
iPhone / iPad での使い方
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App StoreからGoogle Oneアプリをダウンロード&ログイン
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アプリ内の「VPN」セクションを開く
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「VPNをオンにする」をタップ
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「VPN構成を追加しますか?」と表示されたら許可
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VPNアイコンがステータスバーに表示されればOK!
※設定アプリ > 一般 > VPN に「Google One VPN」が追加されます。
Androidでの使い方
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Google Oneアプリを開く
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下部メニューから「特典」または「VPN」タブを選択
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「VPNをオンにする」をタップ
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最初の1回だけ「接続を許可しますか?」と表示されるので「OK」を選択
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通知バーに「VPNが有効」と表示されていれば接続成功!
※Wi-Fiでもモバイルデータでも利用可能。
※通知バーからVPNをオフにすることもできます。
Google One VPNの注意点
Google One VPNは、Googleが提供する手軽で信頼性のあるVPN機能ですが、他のVPNサービスと比べて制限や注意点がいくつかあります。
利用前に以下のポイントを押さえておくことで、誤解やトラブルを避け、安全に使うことができます。
1. 接続先の国・地域は選べない(固定ルート)
Google One VPNでは、自分でサーバーの場所(国や地域)を選ぶことができません。
そのため、以下のような用途には向いていません。
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海外限定の動画コンテンツ(Netflix、TVerなど)の視聴
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特定の国のIPアドレスを使いたい場合(例:日本のIPにしたい)
→ プライバシー保護やセキュリティには最適ですが、地域制限の回避には不向きです。
2. 無料では使えない(200GB以上のプラン限定)
Google One VPNは、有料のGoogle Oneプラン(200GB以上)の特典として提供されています。
100GBプランや無料アカウントでは利用できません。
→ 月額約380円〜(日本国内)のプランに加入する必要があります。
3. 完全な匿名性は保証されない
Googleは「VPN経由の通信ログは保存しない」と明言していますが、完全に匿名化されるVPNではありません。
Googleアカウントと連携して使うため、利用状況に関する一部のメタデータ(使用状況、接続状態など)は収集される可能性があります。
→ 匿名性を最重視するなら、MullvadやProtonVPNなどの「ノーログ+アカウント不要型VPN」が向いています。
4. 対応デバイスに一部制限あり
デバイス | 対応状況 |
---|---|
Android | ◎ フル対応 |
iOS(iPhone/iPad) | ◎ 対応済み |
Windows / Mac | ◎ デスクトップ版アプリで対応(2023年から) |
Chromebook | △ 一部制限あり/非対応機種も |
→ ChromebookやLinuxでは利用できないケースもあるため注意が必要です。
5. VPNがオンになっていることに気づきにくいことがある
Google One VPNはバックグラウンドで自動的に接続されることが多く、ステータスバーに小さなアイコンが出るだけです。
意識せず使っていると、「VPN経由でアクセスしていたことに気づかない」というケースも。
→ 状況によっては、アクセス先に「GoogleのVPNサーバー経由のIP」として見られることがあります。
まとめ
Google One VPNは、手軽にセキュリティを高めたい人に向いている公式VPN機能です。
特に、外出先のWi-Fiをよく使う人や、Googleサービスを中心に利用しているユーザーにとっては、設定不要で使える安心なVPNの選択肢となります。
「難しいVPNの設定が不要で、ワンタップで保護したい」そんな人にはピッタリです。
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