テレワークや在宅勤務、外出先でのリモート作業が当たり前になった今、会社や組織から「FortiClient VPNを使って接続してください」と案内されることが増えてきました。
FortiClient VPNは、Fortinet社が提供する無料のVPNクライアントで、社内ネットワークに安全にアクセスできる便利なツールです。
しかし、Mac(macOS)ユーザーの場合、Windowsと操作手順が異なることが多く、インストールや設定の段階でつまずいてしまう方も少なくありません。
「どこからダウンロードするの?」「証明書はどう設定すればいい?」「接続できないけどなぜ?」
そんな疑問を持ってこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Macユーザー向けにFortiClient VPNのインストール方法からSSL VPN / IPSec VPNの設定、実際の接続方法、さらには接続できない場合の対処法まで初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
MacでFortiClient VPNを使う方法
FortiClient VPNは、Macにも対応した無料のVPNクライアントソフトです。
ステップ1:FortiClient VPNをダウンロードする
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公式サイト(Fortinet公式ダウンロードページ)にアクセス
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「VPN Only(VPN機能のみ)」を選択
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「macOS版(FortiClient VPN for Mac)」を選び、インストーラをダウンロード
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ダウンロードされた
.dmgファイルを開き、アプリケーションフォルダにドラッグしてインストール
ステップ2:FortiClient VPNを起動し、初期設定する
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アプリケーションフォルダから「FortiClient」を起動
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初回起動時に「VPNのみを使用する(VPN Only)」を選択
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その後のライセンス同意などの確認画面を進める
ステップ3:VPN接続設定を追加する
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FortiClientのトップ画面で「+接続の追加」または「新しい接続」をクリック
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以下の情報を入力(企業や組織から提供された設定に従う):
| 項目 | 入力内容(例) |
|---|---|
| 接続名 | 任意の名前(例:会社VPN) |
| リモートゲートウェイ | VPNサーバーのIPアドレスまたはホスト名 |
| ポート番号 | 通常は443(SSL VPNの場合) |
| 認証方式 | ユーザー名+パスワード(または証明書) |
| SSL VPN or IPSec | 指定された方式に合わせて選択(多くはSSL VPN) |
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保存して設定を完了
ステップ4:VPNに接続する
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設定した接続を選択
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ユーザー名とパスワードを入力して「接続」ボタンをクリック
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接続が成功すれば、ステータスが「Connected」に変わる
ステップ5:切断する場合
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FortiClient画面から「切断」ボタンをクリックするだけでOK
Mac版FortiClient VPNに接続できない対処法
FortiClient VPNを使ってMacから社内ネットワークに接続しようとしても「なぜか接続できない」「エラーが出る」「ログインしてもつながらない」といったトラブルが起こることがあります。
ここでは、MacでFortiClient VPNが繋がらないときに確認すべき項目と対処法を順に解説します。
1. 入力情報(サーバー・ポート・ユーザー名・パスワード)を再確認
最も多い原因が「設定ミス」です。
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接続先のリモートゲートウェイ(IPまたはホスト名)が正しいか?
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ポート番号(通常443や10443)が指定通りか?
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VPNの種類(SSL VPN or IPSec VPN)が正しいか?
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ユーザー名やパスワードに打ち間違いはないか?
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コピー&ペーストした際、余計な空白や改行が入っていないか?
→ 手動で再入力してみるのがおすすめです。
2. FortiClientのバージョンが最新か確認する
FortiClient VPNの旧バージョンは、macOSの最新バージョンで互換性の問題を起こすことがあります。
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Fortinet公式サイトから、最新のMac対応版をダウンロード・再インストールしてください
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M1/M2チップ搭載のMacでは、Rosetta経由での動作やネイティブ対応版が必要な場合もあります
3. Macのファイアウォール設定を確認
macOSのセキュリティ設定が、FortiClient VPNの通信をブロックしていることがあります。
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「システム設定」→「ネットワーク」→「VPN」が許可されているか
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「システム設定」→「セキュリティとプライバシー」→「ファイアウォール」でFortiClientが許可されているか
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VPNプロファイルが正しく追加されているかも確認
4. インターネット接続・ネットワーク環境をチェック
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Wi-Fiが切れている、インターネットそのものが不安定だとVPNに接続できません
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公共Wi-Fi(ホテル・カフェなど)ではVPN接続がブロックされていることもあります
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モバイル回線(テザリング)を試すなど、別のネットワークで試すのも手です
5. FortiGate側の設定を管理者に確認
自分側ではなく、VPNサーバ側(FortiGate)の設定ミス・制限の可能性もあります。
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自分のユーザーアカウントにVPN接続の許可が与えられているか
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SSL証明書の期限が切れていないか
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同時接続数の上限に達していないか
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IPアドレスやMACアドレスで制限がかかっていないか
→ 社内ネットワーク管理者に問い合わせるのが確実です。
6. FortiClientの完全再インストール
何をしても接続できない場合は、FortiClientを完全にアンインストール→再インストールしてみましょう。
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アプリ削除後に、「~/Library/Application Support/Fortinet」やキャッシュファイルも削除する
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再起動後に最新版をインストール
まとめ
MacでFortiClient VPNに接続できない場合、原因は入力ミスや設定不備、ネットワーク環境、FortiGate側の制限など多岐にわたります。
特にMac特有の仕様やOSバージョンによる影響もあるため、1つずつ丁寧に確認していくことが大切です。
接続トラブルが発生したときは、まず以下のポイントをチェックしましょう:
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入力情報(サーバー、ポート、ユーザー名)の確認
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FortiClientのバージョン更新と再インストール
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macOSのファイアウォールやVPN許可設定の見直し
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Wi-Fiやネットワーク環境の切り替え
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FortiGate側の設定・制限の有無を社内管理者に確認
これらを順に確認すれば、ほとんどの接続エラーは自力で解決できる可能性が高いです。
それでも改善しない場合は、ネットワーク管理者やシステム担当者に状況を共有し、FortiGate側のログや証明書設定などを一緒に確認してもらいましょう。





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