FortiClient VPNは、FortiGateとの安全なVPN接続を可能にするFortinet公式のクライアントソフトです。
セキュリティ機能や互換性を維持するためには、常に最新バージョンへのアップデートが推奨されます。
しかし、アップデート中にエラーが発生したり、最新版をダウンロードしてもインストールが進まないといったトラブルに悩まされることもあります。
この記事では、FortiClient VPNを最新バージョンにアップデートできない原因を整理し、それぞれの状況に合わせた解決方法をわかりやすく解説します。
これを読めば、スムーズに最新版へ更新し、安全かつ安定したVPN接続を利用できるようになるはずです。
目次
FortiClient VPNを最新バージョンにアップデートできない原因・対処法
さっそく、FortiClient VPNを最新バージョンにアップデートできない原因・対処法を解説していきます。
1. 旧バージョンのアンインストール不完全
FortiClientはVPN機能以外にも、エンドポイント保護・ホストチェック・証明書管理などのコンポーネントを持っています。
旧バージョンの一部ファイルやレジストリキーが残っていると、新バージョンのインストーラーが「既存のインストールが検出されました」と判断して処理を中断することがあります。
具体的な対処法
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Windowsの場合
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「設定」→「アプリと機能」からFortiClientをアンインストール
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残ったフォルダ(例:
C:\Program Files\Fortinet、C:\ProgramData\Fortinet)を手動削除 -
regeditでレジストリを開き、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fortinetが残っていれば削除(※上級者向け)
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macOSの場合
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ApplicationsからFortiClientを削除 -
~/Library/Application Support/Fortinetや/Library/Application Support/Fortinetを削除
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2. OSやCPUの互換性問題
FortiClientはバージョンごとに対応OSが異なります。
最新バージョンは古いWindows(例:Windows 7、8.1)や32bit版に非対応になっている場合があります。
また、macOSでは新しいバージョンが古いOS(例:Mojave以前)を切り捨てることもあります。
具体的な対処法
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Fortinet公式サイトのRelease Notes(リリースノート)で対応OSを確認
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非対応OSの場合は、サポートされている旧バージョンを使用するか、OSのアップグレードを検討
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CPUがARMベース(例:Apple M1/M2、Windows ARM版)だと一部機能が使えない場合があるため、ARM対応版を入手
3. インストール権限不足
FortiClientはシステムレベルのネットワークドライバをインストールするため、管理者権限が必須です。
権限がないと、ドライバやサービスのインストールに失敗します。
具体的な対処法
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インストーラーを右クリック → 管理者として実行
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企業ネットワークでは、IT管理者に依頼して一時的にインストール権限を付与してもらう
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macOSでは、インストール中に**「システム環境設定 → セキュリティとプライバシー」**で許可を求められた場合は承認する
4. インターネット接続の問題
最新版のFortiClientはオンラインで必要なモジュールを追加ダウンロードする場合があります。
ネットワークが不安定だったり、企業ネットワークのプロキシ・ファイアウォールで通信が遮断されるとアップデートが失敗します。
具体的な対処法
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安定した有線LANや信頼できるWi-Fiで再試行
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VPNやプロキシを一時的にオフにしてダウンロード
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企業環境では、IT管理者に必要な通信ポート(TCP 443など)を許可してもらう
5. インストーラーファイルの破損
インストーラーのダウンロードが中断されるとファイルが破損し、実行時にエラーになります。
非公式サイトから入手した場合は、改ざんや互換性の問題が発生する危険もあります。
具体的な対処法
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Fortinet公式サイトから最新版を再ダウンロード
https://www.fortinet.com/support/product-downloads -
ダウンロード完了後、ファイルのSHA256チェックサムを公式発表値と比較(セキュリティ確認)
6. セキュリティソフトとの競合
一部のウイルス対策ソフトは、VPNドライバやサービスのインストールを「ネットワーク改変」と誤認してブロックします。
その結果、インストールは進むがドライバが組み込まれず、起動時にエラーが出ることがあります。
具体的な対処法
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インストール前にウイルス対策ソフトを一時停止
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インストール完了後に再び有効化
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セキュリティソフトの除外リストに「FortiClient」のインストールフォルダを追加
7. アップデート方式の誤り
FortiClientには「VPN専用版」と「フル機能版」があり、別パッケージ扱いのため、直接上書きアップデートできない場合があります。
具体的な対処法
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現在使っているのがVPN専用版かフル版か確認
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別版に移行する場合は完全アンインストール後に新バージョンをインストール
まとめ
FortiClient VPNを最新バージョンにアップデートできない原因は、旧バージョンの残存ファイルやOSの非対応、管理者権限不足、ネットワーク環境の制限、インストーラーの破損、セキュリティソフトとの競合など多岐にわたります。
まずは旧バージョンを完全にアンインストールし、Fortinet公式サイトから最新版をダウンロード、安定した通信環境で管理者権限を使ってインストールするのが基本です。
それでも解決しない場合は、OSやセキュリティ環境、企業ネットワークの制限を確認し、必要に応じて管理者やIT部門に相談することで、スムーズにアップデートを完了できる可能性が高まります。





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