企業のリモートワークや外部拠点からの安全なアクセス手段として注目されている”エントリーVPN”
聞いたことはあるけれど「普通のVPNと何が違うの?」「どんな場面で使われるの?」と疑問を持つ方も多いはずです。
エントリーVPNは、NTT東日本・西日本が提供する法人向けVPNサービスでインターネットを介さずに閉域網(専用ネットワーク)で安全に拠点間通信を行えるのが最大の特徴です。
複雑な設定や専門知識がなくても導入しやすく、中小企業でも利用しやすい手軽さが人気を集めています。
この記事では、エントリーVPNの仕組みからメリット・デメリット、導入時の注意点までをわかりやすく解説。
「社内システムへ安全にアクセスしたい」「テレワーク環境を強化したい」という企業担当者に役立つ内容を丁寧にまとめています。
エントリーVPNが自社に向いているサービスなのか、ぜひ判断材料として活用してください。
目次
エントリーVPNとは?
エントリーVPNとは、NTT東日本・西日本が提供する法人向けの閉域ネットワークサービスです。
通常のVPNのようにインターネットを経由せず、NTTの専用ネットワーク(閉域網)を通じて拠点間を安全に接続できることが最大の特徴です。
中小企業でも導入しやすいように設計されており、次のような用途に向いています。
- 本社と店舗・支店を安全につなぎたい
- 社内システムやPOSレジ、勤怠、会計ソフトを外部拠点から利用したい
- セキュリティレベルを高く保ちたい
- できるだけ手軽に導入・運用したい
多くの企業が利用している「フレッツ光」をベースに構築でき、複雑なルーター設定や高度なネットワーク知識がなくても始められます。
仕組み
エントリーVPNは、NTTの閉域ネットワーク(専用の通信網)を使って拠点同士をつなぐサービスです。
インターネットを経由しないため、安全で安定した通信ができます。
仕組みを一言でまとめると、
- フレッツ光回線を使いながら
- NTTのネットワーク内で自動的にVPNを作り
- 本社・店舗・支社を1つのネットワークとして接続する
というものです。
難しい設定が不要で企業側はネットワーク機器をつなぐだけで利用できるのが特徴です。
エントリーVPNのメリット
エントリーVPNのメリットは、次のとおりです。
1. セキュリティが非常に高い(インターネットを経由しない)
エントリーVPNの最大のメリットは、インターネットを一切経由しない閉域網で通信できることです。
そのため、
- 不正アクセス
- マルウェア感染
- 通信傍受
- DDoS攻撃
といった外部からの脅威を受けにくく、通常のインターネットVPNよりも高い安全性を確保できます。
店舗・支社から本社の社内システムへアクセスする企業にとって大きな安心材料です。
2. 導入が簡単で専門知識がいらない
通常のVPNはルーター設定や証明書設定などが必要ですが、エントリーVPNはNTT側でVPN構築を行う仕組みのため、企業側の設定は最小限。
- VPNルーターの高度な設定が不要
- ネットワーク担当者が少ない企業でも導入しやすい
- トラブル時もNTTに相談しやすい
など、運用負荷が低い点が評価されています。
3. 専用線より安価でコストを抑えられる
閉域網を使いながらもフレッツ光回線を利用するため専用線よりも圧倒的に低コスト。
- 拠点が増えても料金が比較的安い
- 中小企業が導入しやすい
- 店舗を多く持つ企業でも負担が少ない
コストと安全性のバランスが優れています。
4. 本社・店舗・支社をひとつのネットワークにできる
遠隔地にある拠点を1つのLANのように扱えるため、以下のような業務に最適です。
- 本社システム(勤怠・会計・基幹システム)へのアクセス
- POSレジや在庫データの集中管理
- 店舗・工場・倉庫の拠点連携
- 社内共有フォルダの利用
閉域網なので通信が途切れにくく、安定した業務運用ができます。
5. インターネットの混雑に左右されず通信が安定
一般のVPNはインターネットの混雑状況に左右されるため、時間帯によって遅くなることがあります。
一方エントリーVPNは、NTTの専用網(閉域網)を利用するため混雑の影響を受けにくいのが特徴。
- 昼休みや夕方でも速度が安定
- 大量のデータを扱う業務に強い
- 社内システムが途切れにくい
安定性を重視する企業にとって大きなメリットです。
6. VPN装置が不要で管理が楽
インターネットVPNの場合、
- VPNルーター
- 設定ファイル
- 証明書管理
などの管理が必要ですが、エントリーVPNはNTTの設備側でVPNが構築されるため、企業側の機器管理がシンプルになります。
機器トラブルが減り、IT担当者の負担を軽減できます。
- インターネット接続は別途必要
エントリーVPNは閉域網サービスのため、ネット閲覧用のインターネット回線は別契約が必要です。 - 拠点数が増えるほど費用がかさむ
拠点ごとに月額料金が発生するため、店舗数が多い企業は費用が増えやすい点に注意が必要です。 - 外出先からのリモート接続には向かない
閉域網のため、自宅や外出先から直接VPN接続は不可。リモートワークには別の仕組みが必要となります。 - 回線速度はベストエフォート
フレッツ光を利用するため、通信速度が必ずしも一定とは限らない場合があります。 - NTT提供エリア内でしか利用できない
エントリーVPNはNTT東日本・西日本の提供エリア内のみで使えるサービスです。
まとめ
エントリーVPNは、NTTの閉域ネットワークを利用して拠点同士を安全につなぐ法人向けサービスです。
インターネットを経由しないためセキュリティ性が高く、導入も簡単で、専用線より低コストで利用できるのが大きな魅力です。
一方でインターネット回線が別途必要だったり、外出先から直接アクセスできなかったりといった注意点もあります。
それでも、
- 本社と店舗・支社を安全に接続したい
- 社内システムを安定して使いたい
- コストを抑えつつセキュリティを高めたい
という企業にとって、エントリーVPNは非常に導入価値の高い選択肢です。
自社の規模や用途に合わせて、ぜひ最適なネットワーク環境づくりの参考にしてください。





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